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いくひ誌。【821~830】

※日々寿命を削って生きている、どんな人でもそうなのだろうか。


821:【将来的に死んで五等分のメイドがウザすぎる】
未読の本の摩天楼が密林さながらに乱立しはじめて久しいいくひしです。こんばんは。はい。ということでですね、まずは読んだものでオススメの漫画をご紹介していこうかなと思います。まずは一冊目、長門知大さんの「将来的に死んでくれ2巻」です。一巻を読んでからのファンでして、待ちにまった二巻がなかなか見つからなくて苦労してようやく手にしたかと思いきや、じつはまだ手元になかったりします。えぇ。ネットで注文した作品群のなかに埋もれているのですが、きっとあすには届くでしょう。待ちきれずにネカフェで読んじった。あやー、おもろい。これは百合、なのか? もうね、主人公のウザさが、ウザかわいい。うざくてうざくて愛おしい。すなおなバカがかわいく映るお年頃なのかもわからんね。意中のお相手の塩対応も、これがなかなか病みつきになる。仮に彼女が男であっても、そこそこイケるぞ。性格イケメンってやつだな。でも友達ができないタイプのやつ。惚れるぜい。どことなーく、主人公の前向きなウザさは、アシガールの主人公に通じる図太さあらため、純粋さがありますよ。かわいい。好き。ウザいといえば、そうそう、中村カンコさんの「ウチのメイドがウザすぎる!2巻」もステキすぎるスキルですな。これまた一巻を読んでからズッキューン胸を撃ち抜かれて、続きはまだかと、瀕死のまま放置されてようやく手にした第2巻。えぇ。こちらはちゃんと手元にあります、書店さんで見つけてすかさずかっさらってきたぜ。えぇ。お金はきちんと払ってますよ、誤解なきようお願い申す。ロリコンで腹筋バキバキの自衛隊あがりのメイドが、ロシアン幼女を愛でる話なのに、終始メイドがウザいってだけでページがスラスラ進んでく。でもね、ウザくなっちゃうのがわかっちゃうくらい、ロリがかわいいから仕方がないよ、これはね、うん、仕方がない。感情移入しちゃいけないタイプの、感情移入しちゃう系です。メイドの腹筋バキバキ好きにはたまらない逸品だ。ブラックラグーンのロベルタや、デストロ246の藍翆コンビが好きな方にはお勧めしたいのに、メイドのベクトルが違うので勧めづらい、そんな作品なのだな。ロリ、メイド、腹筋、お嬢さまの罵倒がご褒美です、という方にはピンポイントだと思います。えぇ。本日最後の漫画は、春場ねぎさんの「五等分の花嫁」です。ヤンキーくんと眼鏡ちゃんが好きな方には是非とも読んでいただきたい作品ですね。久々に純粋なボーイミーツガールの学園青春もので、ずっきゅーん、きましたよ。えぇ。若干ネタバレになりますけどいいですか。あのですね、あ、いややめときますけれども、とにかく五等分の花嫁というか、花嫁五倍増しでお得だなぁ、って気分になれる作品です。えぇ。女の子がかわいい。これ以上にしあわせだなぁってこと、あります? 男の子がかわいいだってしあわせだろうって、そういう野次は言いっこなしですよ。子どもは性別問わずかわいいんですよ。美男子はどうなんですかーって、そんなのわざわざ言わせんじゃねーですよ。平和とか至福とかそういうのとはちげーのですよ。どちらかと言やー、食欲にちかいのですよ。端的に、舐めたくなるよね、ってだから言わせんじゃねーですよ。えぇ。五等分の花嫁、主人公はとくにイケメンじゃないんですけど、まぁ、惚れるのもわかるわー、っていう偏屈ピュアボーイなので、ただただかわいい子が陥落されていく姿をゆびを咥えて眺めるがよい。お勧めしてるんだよ? 念のため。久々に駄文を意識して文字を並べてみたけど、我ながら読みにくいな。えぇ。では!


822:【小説でキュビズム】
ピカソのキュビズムじゃん、が読後の所感でした。森博嗣さんの小説「ペガサスの解は虚栄か?」を読みました。寝る前にちょこっと目を通すだけのつもりが、最後まで止まりませんでした。これはいくひし的に、森博嗣さんの最高傑作なんじゃないかな、と興奮しました。作者さんに言ったら、「え、そうなの?」と反問されそうですが。情報量の圧縮がたいへん心地よく、物語の中核をなす謎はもとより、周囲を錯綜する思考の飛躍の雨あられが、ただひたすらにピリピリきます。これはたいへんよいものだ! いくひしはじぶんで物語を編むとき、プロットを立体的にまずは図形で考えてみるのですが、それはたとえばクラウンの壺にリボンを三本通してみる、みたいな感じです。森博嗣さんの小説を読んだ場合、これまではシリーズを通して立体的に感じられても、単品で読んで立体に感じた体験はすくなかったのですが――なかでは「小鳥の恩返し」をとくに立体に感じましたが、今作では過去にないくらいの物語同士の錯綜ぶりがいくひし好みでした。ピカソのキュビズムに初めて感銘を受けたときに並ぶ、「ああ!」がありました。あーもうそこいっちゃう? みたいなね。足踏みして思案してるじぶんが滑稽に思えてくるほどです。いや、すごいですわ。ちなみに今作のさいだいの見せ場はなんといっても後半に登場するウグイのかわいらしさが爆発する瞬間――とみせかけて、それにひけをとらない語り部ハギリ博士のかわいらしさでしょう。「議論したくない」はダメでしょう。声出して笑いましたもん。抜粋じゃないですが、「注意しました」「あ、そうなの」とかね。「煩いなぁ」とか、もはや子どもです。お茶目か。コミカル度高めなのも高評価ですね。これらすべてが、中核をなす謎とアクシデントの相乗効果によって際立っているのだから、途中でやめろというほうがムリな相談です。すっかり目が覚めてしまったので、落ち着くために感想メモして、余韻にひたりながらきょうは寝ます。寝られるかなぁ。ああ、おもしろかった。


823:【えーん】
境界のミクリナをご存じでしょうか。松本ひで吉さん著の、人間界を征服するためにやってきた魔女が自堕落な女と出会って衝突しながらなんだかんだんで人間界に居つく漫画です。「キュピコ! 〜ふしまつ天使のミスマネージメント〜」や「ガヴリールドロップアウト」の堕天使よろしくダメ童女が好きな方には目から手がでるほど、なんだっけ? あ、なんか今TVでハリーポッターやっててね、アズカバンのやつ、わき見運転さながらのわき見打鍵してたら、さっきまでじぶんが何考えてるのか分からなくなっちゃった。よくある。あれやっといてって言われて、はいはいーってなるやつ、でもすぐに忘れちゃうやつ。「頼んだやつやっててくれた?」ってあとで言われたらすぐに「あ!」ってなるから、思いだすから、きっと健忘症とはちがうと思う。そうそう、だからね、境界のミクリナの新刊第三巻が発売されてて、でもそれがね、最終巻だった。おもしろかったよ、すごいおもしろかった。終わり方もスマートで、不満のない終わり方だった。でもさぁ、こんなにおもしろいのになんで三巻で終わっちゃうのー。もっと読みたかったよーってのが本音の九割を占めてる。初めて買ったの去年なんだけど、一巻がなくて、二巻の表紙買いだった。読んだらおもしろくて、ずっと一巻を探してたのに、やっぱりなかったからネットで注文したんだよ、そういうのが段々増えてくるんだよねー、きっとあと五年後には映像化の見込みのないやつはだいたいネット通販が主流になると思う。でもって、段々電子書籍化率が高くなってくと思う。コマ割りの仕方も、どんどん電子書籍に特化してくから、むかしながらの重厚な漫画はなかなか見られなくなっていくんだろうなーて思う。期待半分、ざんねんなの半分だよ。そうそう西尾維新さんの「美少年椅子」を読んだ。これまた一気読みだったよー。語り部「美観のマナミ」がどんどん美顔のマナミになっていくー。容姿に磨きをかけていくにつれクズに磨きをかけていく。それにつれて言動もどんどん粗暴になっていく、ただの口わるいやつになっていく。単なるイヤなやつとの境はどこにあるのかと勉強になります。漫画版もおもしろいので、美男子好きは買って損はないですよ。美女好きにもおすすめできる作画です。あとは注文していた漫画&ズートピアのDVDも届きました。まずはズートピアを視聴したよ。ブルーレイとセットのやつなんだけど、いま使ってるコレ、ブルーレイの再生できるPCではないので、DVDで観ました。おもしろーい。というかケモナーほいほいすぎた。主人公かわいすぎでしょ、これは情操教育によいのと同じかそれ以上に洗脳教育にも効果的ですね。観たらケモナーの扉が開きますよ、でもぜんぜんわるいことじゃないよね。きっと。たぶん。そうだと言って! はーい。きょうはこのへんで。朝陽がまぶしいぜ。


824:【ぼくの内部をじかになぞって。】
第四章引用。「今やこの国に右も左もない。どちらも同じ意味を持ち、いずれにせよ同じ事態を引き起こす。二本の導火線のどちらに火がついたとしても、行き着く先は同じなんですわ。既存の完成されたシステムを重んじ、愛国を謳う連中も、変革を求め、そとから新たな息吹を運ぼうと抗う連中も、けっきょくは時代の移り変わりによって真逆の名を得ているにすぎんのですよ。変革を経た国にかつてのシステムを求めればそれもまた変革者であり、変革を経た国に満足し肯定すれば、それは保守的な愛国者となる。そこに働く勢力は、中身が変わっただけで、構造自体に変わりはない。重要なのは、ふたつの勢力のうちどちらが優勢になろうとも、この国の行き着くところが同じだということです。解りますでしょう。民主主義を掲げたはずのこの国は、今や大企業の拡大によって経済を立て直そうとする社会主義的な働きを活発化させている。他方で市民の平等を求め、福祉の充実や貧富の差を失くそうと声を荒らげる民衆は、意図せずに共産主義という一つの思想に染まり――染まっていながらに、強者を弱者へ引きずりおろそうとする資本主義的な働きを見せはじめている。かつてこの国には士農工商という風習があったのはご存じでしょう。それが時代の変革と共に、市民平等へと移行し、なぜかかつて身分の低かった商人が事実上の権力者となり得ている。時代が変遷し、図式もまた変わったが、中身の構造はそのままだ。強者がいて、弱者がいる。たとえこのさき、民主主義が栄えようと社会主義に移行しようと、資本主義が蔓延しようと共産主義が台頭しようと、世界の構造はなんら変化なく、ある一点へと向かい、収束していく」(以上、宣伝でした)(※2017年現在、士農工商は身分制度として過去の日本では施行されていなかったことが通説とされています。日本に士農工商はなかったんですね。ただし、武士や町人、そしてえたひにんには明確に身分差があったようなので、殿士町外とでも呼べばそれらしいですね)(本文で士農工商の記述を直さないのは、いくひしがじっさいに士農工商は身分の格差としてあったのではないか、と感じているからです。現代社会、とくに日本では身分の差はないとされていますが、実情はどうでしょうか、どの企業に勤めているかで評価のされ方は変わりますし、正社員か否か、無職か否かでも、扱いに差があるように思います。制度ではないにしろ、風習として、現代にも身分の差はあるように感じつづけている、2017年のいくひしまんでした)


825:【あの娘にキスとGペン目覚まし番長】
缶乃さんのマンガ「あの娘にキスと白百合を」7巻をようやく読みました。みゃー。ほにゃほにゃになってしまう、身も心もほにゃほにゃになってしまう。巻を重ねるごとにすごくない? こんなにキュンキュンしちゃっていいんですか? 法律に引っかからない? 特殊なオクスリ入ってない? 一巻から読み直したら、五巻からキュンキュンボルテージが急上昇してて、なにがあったんだい? みたいに目から口から顔のパーツのほとんどが点になって、もののけ姫のコダマみたいになっちゃった。でもすぐに目はハートに、口はキスのカタチになってしまうから問題ない。いや、問題しかない。誰もそんな顔は見たくない。はい。作中でいちばん好きなエピソードはさーちゃんといつきの幼馴染み再会編です。でもいちばん好きなキャラクターは伊澄です。八重歯でバカな子ですが、芯がつよくてやさしくて、行動派なのがいいですね。7巻の叔母と姪の話もすごいよかった。はぁー、そうな、そうなってなる。べつに(このコと)キスがしたいわけじゃない、ってふつう、そこで魔法が冷める方向にいくじゃないですか。なのに魔法が加速する方向にいくのって、はぁー、ほにゃほにゃになってしまう、身も心もほにゃほにゃになってしまう。そのまま夢見がちに夢心地で大沢やよいさん著の「2DK、Gペン、目覚まし時計。」5巻を読みました。はわわー、どえらいこっちゃ、知らぬ間に完全無欠の百合漫画になっておった。一途と一途がぶつかりつづけるこの作品、みんなとにかく何かに一生懸命で、えー、そんな人たちばっかりなのになんで暗雲たちこめとるの、気になる気になる、さきが気になるー、ってもうね、あっという間。あっという間なのにちゃんと濃い。薄くない。苦すぎず甘すぎず、すこしのしょっぱさもありーの、おいちいの。もっとほしい。完全に中毒ですわ。危ないオクスリ入ってない? 禁断症状とかでちゃわない? はやく次巻が読みたいです。そしてそして、身も心もとけたいくひしはそのまま眠って、起きて、はい。おふとんのなかでモゾモゾしながら、二度寝ー、ってグダグダしながら、手にとりました柴田ヨクサルさんの「妖怪番長」7巻です。最終巻なのに、「え? 終わるの? これちゃんとこの巻内で終わるの?」ってホントに最後のページをめくるまでずっと妙な緊迫感がつきまとった。ちゃんと終わったし、テンポいいし、新しいシリーズに引き継がれるその引き際の見せ方とか、敵を滅ぼしたはずなのになんかぜんぜん後を引かないし、哀愁のアイの字もない。勉強になります。ただし、一つだけ。一つだけ物足りないところがあって、何かというと、展開をテンポよくするためにコマワリ描写で見せていく構成だからか、柴田ヨクサルに特有の強引な超理論成分がほかの作品に比べてすくなかったように感じた。「その問題どうやって解決するの、ほかのマンガならそっから回想とか挟んじゃうよ」ってところを柴田ヨクサル先生は、キャラのセリフ三行で済ましちゃう。ときには一行ですからね。その強引超理論成分がすこしだけ、すこーしだけすくなかったかな、と欲張りにも思ってしまったのだった。おもしろいんだよ! たまにはね。マイナスな面も言っとかないと、コイツってばヨイショだな、とか思われそうですからね。本当に思ったことはどんどん言っていかないと。いくひし、ホントにおもしろいと思ったものしか言及しませんからね。読んでもおもしろくなかったやつは基本触れませんからね。え? それってふつう? わざわざ得意顔で言うまでもないことだって? あ、だからいくひしの作品は感想すくないのか、なるほどなー、ってコラ! 傷つくでしょ! 言わないで! だーから誰も言ってないんだって、これだって誰も読んじゃいないんだからって、朝から虚しくなってしまった2017年10月22日のいくひしなのでした。


826:【脳をかき混ぜろ、能書きはゼロ、爆ぜろ】
TroyBoi - Fyi


827:【アマチュアのくせに】
プロじゃないんだからせめてプロより発表できる作品数多くしないとって思う。プロはいくひしの倍は改稿してるだろうし、ボツにしてるだろうし、たくさん書いてるはずだから。いろいろのいっぱいの面で負けてるから、せめてつむいだ物語の数だけでも勝たないとって思う。けど、それはそれで志が低い。でもそれすら負けてる。ダメダメ。


828:【きょねんたくさん聴いた曲】
西野カナ/トリセツ『ヒロイン失格』主題歌 (Full Cover by Kobasolo & Lefty Hand Cream)


829:【だいじなこと】
技術を磨くだけでなく、大舞台に立つことや身の丈に合わないレベルの高い組織に身を置くといったことも必要だ。なんのために必要なのか。総合的に成長するために、である。やだなぁ。


830:【だいじょぶですよ】
なんとかなります。げんきだしてください。


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参照:いくひ誌。【521~530】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054883247213

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