※日々きみのことを思い、言葉をつらね、ならべ、かさねているのに、きみはいっこうに気づかない。
631:【魂を掬うのは誰?】
肉体に巣食うヨドミが浄化されることを死と呼ぶ。ヨドミは別名「生」という。浄化される過程でヨドミは「刻み」として世界に霧散する。「刻み」はこんこんと積もりいく。降りしきる雨が地表の命を豊かにするように。死は救いではない。生まれくるものにとっての恵みではあっても。
632:【青空文庫?】
百年後にもネットに残っているだろう小説投稿サイトってないものかね。小説投稿にかぎらずとも、テキストデータをネット上に、誰でも読めるカタチで残せる方法ってないものか。知恵が足りん。(百年後にはもちろん、インターネットは今とはちがったカタチで情報ネットワークを構築しているだろうけれども)
633:【強度料理】
時間の風化に耐え得る強度を作品に籠めると、硬くて食べれたものではないものができあがる。腐らせ、錆びらせ、時間という酵母を足すことで、作品は絶妙なやわらかさ、そして風味をその身に宿すようになる。じっくりコトコト煮てこそシチューはコクを増す。
634:【面影のなくなったあなたのなかで、変わらぬあなたの瞳が際立つの】
The Chainsmokers - Closer ft. Halsey (T-Mass Remix)
635:【善良な悪意】
「死んだほうがいい人間だよわたし。もちろんだよ、生きてていいわけない、すぐに死ぬべき。もちろんだからわたし以下もみんな死ぬべき。ねぇ、なんであなたは生きてるの?」
636:【邪悪な善意】
「なんで生きてるのか? おめぇ以上だからに決まってんだろ。なぁおい、誰がかってに死んでいいなんつったよ。おれが死ねっつたら死ね。それまで地べた這いずりまわってでも生きろ、生意気なんだよおれ以下のくせに」
637:【平凡な平凡】
「いやいや上とか下とかそういうのないから。え、死ぬべき? なにが? なんで生きてるのって、えー、めんどくさ。死にたきゃ止めないけど、あ、いや、いちおう死ぬなんて言うなよーっつって止めとくけど、まあ、がんばって。いつか死ぬんだから急がなくてよくね、とは思うけどさ、ま、がんばって」
638:【あほか】
人格者が表現活動なんて無駄なことに時間をかけるわけがないだろ。いいか、どんなに優れた作品も、優れているからには、それをつくった者はクズだ。クズにしかいい作品はつくれない、そんな話をしているんじゃない。いい作品をつくるくらいに人生を無駄なことに費やせる精神構造は、クズでなければ維持できない、そういう話だ。だからこそ伝統芸能の多くは礼節を重んじるんだ。強制しないことにはまっさきに捨てていく筆頭が他者をうやまい重んじることだからな。
639:【いまさらながら】
どーもー。ご紹介にあずかりました、クズです☆
640:【さいきんの我が身をコロコロ振りかえる】
わたし、あなたたちきらい。だれかを傷つけたくてたまらないのに、傷つけたいそのきもちを見抜かれたくなくて、なんとか正論に結びつけて、本当のことなんだからしかたないでしょ、みたいに空高くから、傷つくひとたちの姿なんて見えないところからミサイルばーんってする。ひきょうだとおもう。わたし、あなたたちがきらい。そんなあなたたちをきらう、わたしのことはもっときらい。
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参照:いくひ誌。【461~470】
https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054883128841