• ミステリー
  • 異世界ファンタジー

短編『異世界の魔法試験』公開

短編集に、『異世界の魔法試験』を公開しました。

元々これを軸に、試験官を主人公とした一本の連載作品にしようと思っていたのですが、向いていないだろうと判断し、短編として執筆しました。

発想は作中にも合ったとおり、「おれ、なにかやっちゃいました?」や「それって俺が弱すぎるってことだよな」といったような、異世界転生者にありがちな台詞のアンチテーゼです。

異世界転生ものは、嫌いじゃないです。ただ、「にしては異世界転生を果たした人の能力をそのままに肯定しすぎでは……?」とも思ったのです。

鉄人28号の歌詞にもある通り、そしてスパイダーマンにも台詞で登場する通り、力というものは使いようによって善にも悪にもなる。凄まじい力を持った勇者が、もし敵として寝返れば大きな脅威でしょう。

そういう意味では、過度に能力を持って転生者というのは、危険因子なのでは? 誰がそれを抑制する?

そういった発想の中で、魔法試験の最中で不合格になってしまい、つい悪態をついて闇落ちしかけた転生者が、同じく実は転生者であった試験官に粛清される、というストーリー構成が出来上がりました。

「こういう作品があってもいいだろう!」という発想なので、異世界転生ものを否定したいわけではないのですが、どうしても「否定したうえで作品を作れるのでは」という好奇心に勝てなかったのです……。また己の欲求に負けてしまったよ……。

是非感想をお待ちしております。あと、もしよろしければおすすめの異世界転生ものを教えてください……!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する