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四谷小春シリーズ 『天狗の声』 に寄せて

 執筆を再開しました。

 新型コロナウイルスによって仕事が繁忙し、身内が大怪我をするなど、「天狗の声編」執筆直後から私生活が忙しく執筆が難しかったのですが……。何とか再開のめどが付きました。

 ニコニコ動画で動画投稿もしてるのですが、そちらも長々と延期する羽目になり、心待ちにしている方に申し訳なく思います……。

 さて。

 天狗の声 第3話(通算 第36話)「惑い」はいかがだったでしょうか? 何者かに誘拐された桜庭香織、明かされた益子美紗の本名、奇妙な遺言書……。

 今回の事件は、誰が誘拐したか……というよりも、「桜庭香織は何処に軟禁されているか」が重要となります。次回からは様々な証拠が出てきます。

「天狗の声」では誘拐の謎のみを解き明かし、遺言書については「天狗の声」の後に執筆する予定の「滑瓢の歌」で明らかにする予定です。まずは香織を救うことが先だ!


 本作のサブタイトルは、全て動詞の連用形でまとめています。「攫い」「集い」「惑い」……。ただし次回だけ「天狗」という、御馴染の妖怪名になる予定です。

 天狗といえば、鼻が高く空を飛び、一本歯下駄をはいた妖怪をイメージしますが、これは鼻高天狗と呼ばれる天狗の一種で、嘴がある(というより鼻先が尖っている)烏天狗などもいます。

 神隠しの原因とも言われ、それに因んで「天狗攫い(あるいは、天狗隠し)」という言葉もあります。今回、誘拐事件の取り扱うにあたり、当初は『神隠しの○○」としようと思っていたのですが、最終的に「天狗」になりました。

 次章に予定している「滑瓢」。難しい字ですね。でも誰もが知っているあの妖怪です。そう、「ぬらりひょん」。漢字で書くと「滑る瓢(箪)」と書きます。元々ぬらりひょんは海の妖怪だとか、日本妖怪の総大将というのは後年のゲゲゲの鬼太郎効果だとか……。

 そういう積もる話は抜きにして、この「滑瓢の歌」を最後に、一旦四谷小春シリーズをシーズン1として終了し、一旦ネタ集めに入ろうと思います。

 謎解き物は時間がかかるのじゃ……。でもこのシリーズは書くのが楽しいので、早めにシーズン2を始めたいですね。

 それでは、4月中に第37話「天狗」を公開する予定ですので、どうぞお楽しみに!

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