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解説というか、ネタバレというか。

カクヨムコン9の読者選考期間が終了する 2024年2月8日(木)11:59 まで残り一週をきり、最後の週末でもあるので、改めて応募作品の紹介をしてみようと思います。

なお、ネタバレ要素が含まれると思うので、当該作品をまだ読んでいない方は、これから書くことは読まない方がよいかと思います。



「non-sugar」
https://kakuyomu.jp/works/16817330667872340650

 公開時の近況ノートでも書いたかもしれませんが、実はこの作品は、元々は二つの作品でした。と言っても、作者の中では繋がっていて、書いた時期と公開の仕方が、別々だったという話です。

 まず、プロローグ部分。これは「バレーボール」というお題を元に書いた、1500字程のショートショートでした。書いたのは何年も前ですが、内容自体はほぼ変わっていません。一度、カクヨムでも公開したことがありますが、すぐに非公開にしました。タイトルは「宙」(そら)でした。

 次に、本文の部分。これも元々は「ヘアピン」というお題を元に書いた500字縛りの掌編でした。元々のタイトルは「エース」です。書いたのは「宙」の後ですが、書いていた時期はほぼ同じです。冒頭部分がその掌編として書いた部分で、それを一度、一万字ぐらいまで大幅に書き足して、百合作品としてとある公募に応募しました。結果はかすりもせず、その後、カクヨムでその形のまま公開していた時期がありますが、それもすぐに非公開にしました。

 現在、「non-sugar」として公開しているのは、プロローグの旧題「宙」は最初に書いたときからほぼ変わらない形で、本文である旧題「エース」の部分は、元々の500字掌編から一万字の百合短編に変更された後、更に今回のカクヨムコンに合わせてプロローグと合わせて一万字以内に収めるために、不要な部分を削除したり、書き足したりして、今の形になりました。

 どことなく百合っぽいのは、百合短編としていたときの名残があるからだと思います。元々百合っぽく書いていた作品ではあるのですが、今回のカクヨムコンに応募するにあたって、無理に百合作品とするのはやめようと思い、現在の形に落ち着きました。



「Fly Me to the Sky」
https://kakuyomu.jp/works/16818023212135964829

 先日の近況ノートでも書きましたが、「non-sugar」の後日譚となるこの作品は、何の構想もありませんでしたし、書く予定もありませんでした。「non-sugar」はあれで完結であり、その先を書いてしまうと、作品が壊れてしまうとすら思っていました。
 ただ、「non-sugar」の感想として頂いたコメントの中に、二人の今後について触れて頂くことがあり、自分の中でもこの二人はこれからどうなるんだろうと、考えることが何度かありました。でも、そのときは何も思い描けなかったのです。
 その後「Fly Me to the Star」(ver. Pomu Rainpuff × Elira Pendora)という曲と出会い、それを聴いた瞬間に二人のその後の姿を思い浮かべることができるようになりました。
 これ、別れの曲なのだと思います。想い合う二人が、別々の道を進むための、別れの曲。
 この曲を聴いてすぐに、衝動的に書き始めました。

 こだわったのは、冒頭部分です。ここを「non-sugar」のプロローグである「宙」と繋げたかったんです。作品のタイトルは曲をリスペクトして付けたものですが、最後の「sky」は、この「宙」を意味しています。
 あと、プロローグに倣って二人の名前も出さないようにしました。「私」と「彼女」で書いています。例外的に、友情出演の松永さんだけはちゃんと名前を出しました!
 「別れ」がテーマの作品ですが、直接的な言葉はあえて書かないように努めました。言葉に出来ない想い、というものを表現したかったのかもしれません。
 如何せん、自分の技量が足らず、うまく書き切ることが出来ずに、読みづらい作品になってしまったことを、改めてお詫びします。

この二つの作品は、いずれ納得のいく形に仕上げたいという想いはあります。全てまとめて一つの作品として、完成させたいです。



「non-sugar」は「読まれていくことで完成した作品」という実感が自分の中ではとても強いです。
「Fly Me to the Sky」も、読んでくれた人がいたから生まれた作品です。

改めて、読んでくれた皆様に御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました!







英文タイトルはなんとなく忌避されがち、というのはわかっていたのですが、それぞれに強い想いがあってのタイトルなので、後悔とかはありません。

一次選考は読者選考のランキングを参考に行われるようなので、それを突破するのは「無理」ということはわかっているのですが、カクヨムコンはより多くの人に作品を読んでもらえるチャンスでもあると思うので、期間終了までもうちょっとだけ活発に動こうかなと思います!

4件のコメント

  • 「Fly Me to the Sky」、執筆おつかれさまでした。

    高校生活には「卒業」という節目がいずれ訪れることが確定しているからこそ、この時期の揺れる思いが特別なものになるのかなあ、と勝手に思ったりしています。
    おっしゃる通り「Non-sugar」単独で素晴らしい完成度ですが、それでも勇気を持って後日譚を執筆して下さった作者様に、最大限の感謝を申し上げます。読者それぞれの後日譚があればそれでいい、というのは正しいと思うのですが、私は「作者様のトゥルーエンドを知りたい」情緒を解さない奴なので、道を照らして下さったことを非常にありがたく思っています。
    それでも「Fly Me to the Sky」はプロローグであるわけで、それでは大学は、社会人はどうなるのか……人の欲はきりがないですね。
    長文失礼しました、自分も高校恋愛ものを書いてみようと思います。
    二つの素敵な作品、改めて有難うございました!
  • 二つともとても好きな作品です。
    そういえばSkyの方で名前が出てこないのはとても良いと思いました。松永さんだけ出てくるのも。(松永さんはどちらの作品でもいい仕事してますよね)
    一人称の地の文で名前を出さないのも、すごく自然だと思うんですよね。
  • 〉諏訪野 滋 さん
    拙作を最後まで読んで頂き、過分なレビューまで書いて頂いたこと、改めて御礼申し上げます。
    自分の作風としては、明確な終わりを書かずに、読者に投げっ放しにすることが多いのですが、今回は珍しく最後まで書き切ることができました。
    まだまだ未熟ではありますが、それでもこの作品をとおして自分の成長を感じることができました。
    読んでくれた皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございました!
    (大学生編は絶対に書きませんw)
  • 〉島本 葉 さん
    島本さんにこの二作品を読んで頂けたことが、なによりも嬉しいです。
    これわかってもらえるかなー、読んでくれた人に伝わるかなーという不安と闘いながら書いていたので、コメントを頂けたときは正直ほっとしました。
    最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!

    松永さんには助演女優賞を贈りたいと思いますw
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