• 現代ドラマ
  • 恋愛

一瞬の風に声を乗せる。あとがき的なヤツ。

書きたいから書いた。そんないつも通りの動機で書いた問題作では無い短編。
久しぶりにまともな世界観で書いた気がした……
今作は「見上げた空は青かった」の続編と言えば続編にあたるものです。
主人公は和紗ちゃんと忍くんですー。中学三年生の陸上部員ですー。

以下はネタバレ含むんで自己責任でお読みください。

本作のテーマは二つあります。
一つ目は「才能だけが全てじゃない」になります。
才能のある人、きっとそれはたったひと握りの数しかない。中学生だった当時の私も、その時私と戦った名も知らない選手も、あの時はみんなが主人公だった。パッとした記録も、話題性も何も無い。何処にでも転がってるような三年間だったかもしれない。天才に憧れた星の数ほどの凡人も、皆一様に走ることに夢中だった。そんな事実が知って欲しかった。
世にある陸上競技を題材にした小説は自分も好きで読んでいるけれども、主人公は「天才」あるいは「後に才能の開花する初心者」のどちらかにだいたい属する。私の知る限りでは誰も「凡人」を主人公には取り上げてくれなかった。
……佐藤は思ったのだ。「凡人の何がいけないのか」と。いいじゃん凡人。平凡で何が悪い。少年も少女も同じ陸上競技に魅せられた一人であることに変わりないじゃないか! と。誰も書いてくれないならコチラ側代表で自分が書けばいいじゃないか、と。陸上競技から離れて三年目になろうとしているけれど、今更感しかないけれど書いてしまった……後悔は何も無い。

二つ目のテーマは「一瞬の風に乗ってこの声が届くようにと空に叫んだ」です。
短歌です。中学三年生の国語の授業で作ったものでした。声が枯れるまで、和紗と同じように当時叫んでいました。in競技場。
走幅跳は基本応援誰もしてくれない競技でしたから、いつも誰かの応援ばかりしていました。長距離でも短距離でもリレーでも走ることに一生懸命な仲間はかっこいいんです。普段の練習を見ている訳ですから、尚輝いて見えるのですよ。そんな様子を和紗の目線から知って欲しかったため主人公は二人です。

本当は走高跳書く予定だったんだけどなぁ……誰にでも分かるようにあのカッコ良さが伝わらなさそうで千字くらいで筆を折りました……いつか書き直します。
高跳はアキレス腱が良いんだよ……←?


毎度の事ながら登場人物紹介しまーす。


村澤 和紗(むらさわ かずさ)
走幅跳
跳躍種目リーダー
「見上げた空は青かった」の時点(中二)で4m30cm(越智は38)
引退試合で4m32cm
才能は無い。憧れだけで成長。
後輩ちゃん可愛い。だけど貴女の才能が羨ましい。

名前に意味はありません。


三上 忍(みかみ しのぶ)
長距離
副主将
引退試合で10分切れた……?
天才では無い。あくまでも努力家な秀才。
優のことは好きだけど、いつかは越してやりたいとストイックに練習。
努力は裏切らないを信じてたら存在が尊い。
和紗は似た者同士だなと思ってる。

みかみ→見上→見上げる(長いわ)
忍→隠忍自重、堅忍不抜の様な意味を持たせたかった。


優(すぐる)←ごめん、苗字考えてない。
長距離
主将
天性のロングスプリンター。足速い、体幹やばい、背高いモデル体型お化け。←?
忍に負けたくなくて走ってたら彼を置いてきぼりにしてしまった(無自覚)。
根っからのスポーツマンを想像してくだせぇ。


越智さん
和紗の先輩。
詳しくは「見上げた空は青かった」読んでね。


布教みたいであれなんですけど、BlueEncountっていうバンドの「あなたへ」っていう曲聞いてみてください。サビが「一瞬の風に声を乗せる」の世界観とマッチします。



今回のあとがき堅苦しいなー。
いつものはっちゃけ感がどこにも見当たらないぞー?
まあ、いいか。言い残すことないし。


あとがきまで読んでくださった皆様ありがとうございます!
レビュー、感想、辛口な批評もどしどし書いちゃって下さい。ありがたぁーく拝読いたします!
しーゆーあげいん!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する