去年の三月だけ限定公開していた鬱小説。幻の初投稿作品なんです。
読んでいていい気はしません。作者が言うのもなんですが、読んでいて吐き気がします。全国にごまんといる満月と同じ境遇の読者様、癒えない傷をえぐってしまったのならお詫び申し上げます。
なんでまた公開したのか、という理由ですよね。
一年かけてやっと現実と向き合える覚悟、気持ちの整理が出来たから、というのがひとつ。来年の今頃、大学受験するにあったって、「貴女は過去にトラウマあるよね、今度こそ間違えられないよ」という過去の教訓から目をそらさないようにするため、というのがもう一つの理由です。
佐藤は小説内とは違い、臆病でした。
落ちた時死にたいと思ったのは事実です。死ぬ勇気は出ませんでした。行きたくもない学校に何の意味があるのか、制服に袖を通す度、行きたかった場所の反対に進む電車に乗る度に思いました。
きょうだいがおんなじ学校に受かったとき、泣きました。翌日勢いのままにこの小説を書きなぐりました。その週は落ちた時の夢を何度も見ました。掲示された番号。私の数字だけない掲示板。その後、校門抜ける前に声をあげながら泣くくだりまで全部。今でもたまに夜中に起きますし、何かある度にフラッシュバックします。静かに声を殺して枕を濡らすような人間です。
だからといってきょうだい仲が悪い訳では無いんです。やっぱり嫌いにはなれないし、すごい大好きなんです。私と同じ苦しみを味わないで良かった。でも、羨ましい。この気持ちはずっと変わらないはず。墓場まで抱き続けるでしょう。心の底から「合格おめでとう」は卒業した後も、大人になっても、死ぬ直前でさえも言えないのかもしれない。
馬鹿みたいなプライドはゴミ箱に捨てたいです。
あと一年です。悔いの無いよう過ごしたいものです。