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TAKAMURA 六道辻の井戸完結

小野篁の物語である「TAKAMURA」。
短編連作でちょこちょこ不定期連載をやっていこうと考えています。
第二話「六道辻の井戸」も完結しました。
サクッと読める短い話を書いていけたらなと思っています。


《小野篁こぼれ話》
篁は現世と地獄を井戸を使って行き来していたという逸話があります。
今回はその逸話のはじまりについて書いてみました。
小野篁については、「馴染み深い」と思う人もいれば、「誰それ?知らない」と思う人もいると思います。
篁は、メジャーなようでマイナーな人物なので逆に創作しやすかったりします。
安倍晴明も夢枕獏先生が小説で書き出してから(そのあとの漫画化、映画化などの影響が大きい)、かなりメジャーになりましたが、それまではマイナーな存在だったと思っています。
※いいや、そんなことはない!という方いらっしゃったらゴメンなさい。

篁ってマイナーと思っていたら、篁がモデルといわれているアニメを発見しました。
「おじゃる丸」です。ええ、HNK教育の子供向け番組です。
おじゃる丸は、地獄と現世を行き来して、さらには平安から現代までも行き来することができるという設定です。
まさに、この部分は篁ですね。
閻魔大王から笏(しゃく)を盗んだ(おじゃる丸いわく拾った)ために、小鬼たちに追われていたりします。

おじゃる丸の本名は、坂ノ上おじゃる丸。
平安初期の征夷大将軍、坂上田村麻呂を意識した名前ですね。
エピソード的には小野篁であって、一人称は麿(マロ)と平安時代を詰め込んでいます。

さらにおじゃる丸のお供は蛍の電ボ(でんぼ)三十郎。
TAKAMURAに出てくる「花」と蛍になるという設定が被ったのは無意識化です。
おじゃる丸について調べていて「あ、でんぼか」と思った次第です。

逆にTAKAMURAで、閻魔大王から笏を盗むという、おじゃる丸オマージュエピソードを書くのも面白いかもしれませんね。


いつもPV、応援、コメント、レビューなど、ありがとうございます。
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