カクヨムにて、アカウント作成時から書き始めていた小説、異喪裏ーイモリーを完結させました。
既に完結させている、気まぐれに書いた3000字ほどの短編、僕の小悪魔を除けば、人生で初めてきちんと形にした小説となります。
椎葉伊作という名前で小説を書くと決意し、とにかく何かひとつ形にしてみようと思い立って、何の計画も丁寧なプロットもなく書き始めた結果、だらだらと話数を重ねて12万字までに膨れ上がってしまいました。12万字って、短編になるんでしょうか。
しかも完結させるのに一年以上もかかってしまい、小説を書くことの難しさ、大変さを感じております。サクサクと書いている方々が羨ましい限り。
現在、ノロノロと連載している怪異ー百モノ語ーは、本作を書いている途中の息抜きのつもりで始めたものですが、PVや応援の♡、☆が上回ってしまったのは、なんだか複雑な気分ではあります。
ちなみに、本作に頻繁に書き記した黒い粘液という言葉は、孤独死について調べていた際に発見したものです。特殊清掃の業界では、孤独死して腐敗した死体の成れの果てのことを、黒い粘液と言うそうですね。(ネットで調べたので、本当かどうかは分かりませんが、実際に検索すると暗喩らしく記してある記事が何件かヒットしますね。2019/3/1現在)
異喪裏の概念の描写にこの黒い粘液という言葉を用いたのは、孤独な若者に立ちはだかる孤独死というメタファーを組み込みたかった為なのですが、本作を読み返せば読み返すほど、もっと上手くやれた、という後悔に苛まれたばかりです。
それでも、今後本作を書き直すことや、文章を細かく修正し直すということは、誤字でもない限りはしないつもりです。初めて形にできた小説なので、なるべくそのままの形で残して置きたい、という願望からです。
最後に、本作をフォローして頂いた方々、連載中に応援の♡や☆をつけて頂いた方々に感謝を申し上げます。それでいなくとも、PV数が増える度に、励みになっておりました。閲覧して頂いた方々にも、感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。
ちなみに、本作に登場する”息抜き”という手法。実際にある風習なのですが、いつまで息抜きをして供養すればいいのか、という規則はないようです。
つまり、何年間供養すればいい、という決まりはなく、半永久的に息抜きをしなければならない、という訳でもなく、明確な答えはないということです。
※もちろん本作はフィクションです。