本日から、いよいよ文章を入力してみようかと思う。気をつけるべきことは、
①打鍵速度を落とすこと
②従来の自分の文に似ていないこと
③既知の小説に似せないこと
④時間軸に囚われないこと
⑤無理やり帰結をつけないこと
⑥死なないこと
⑦引用をしないこと
である。
タイトルは『アウトロトロ』に変更した。「アウトロ」は同名の楽曲作品に重複するからだ。
どこから手を着ければいいのか皆目わからない。
これまでに記したメモの入力から始めることにする。
しかし、なぜ「入力」なのだろう。私にとっては出力なのだが。
この場合の「入力」とは、記述の手段を意味しているわけだなと、即座に納得する。だから私はパソコンに向かって一文字一文字に相当するキーを、ローマ字入力の規則にしたがって打鍵する運動によって「出力」をしているわけである。いわばプリンターのようなものである。「インタプリタ」という言葉がちらりと掠めていく。プログラム言語を逐語訳即遂行するプログラムのことだと書いてある。
目の前のメモ帳に殴り書きされたコードを打鍵運動に変換するインタプリタが脳だということになるのかもしれない。
まだコードの態を為していない量子の霧のごとき言葉(名前)は、だがたしかにあって、①それが名前を持つとき、②それらの名前を連結する文法規則が③思考規則ほぼ等価であるような場合、たかが文法規則を実装されているに過ぎないインタプリタは、それ自らが「思考機械」のように振舞う。
しゃべり続ける主人公「新出既出」は、器官にすぎないが、それは蓄音機なのか、それともミミズなのか。
そんなところからはじめてみたい。