新出既出

猫耳と猫しっぽをつけた女の子がかわいくて街で声をかけたら「家見に来る？」とトントン拍子だったけれど、女の子はいったい何を見せてくれようとしたのだろう。

変態はリビドーのダイバーシティ　を旗印にあらゆる場面に露呈する性癖を400文字に凝縮。あなたは正視できますか？　共感は危険。だけど……

じぶんできめたワードを試行錯誤してなんとか俳句にしてみるテストをしているつもりでした。

五分後に雨が上がったら、発射台に虹がかかるかもしれない。 大勢の人が、大切な人と同じピクニックシートを分け合って、同じ方角を眺めている。 発射の時間が近づくにつれて、それらの眼差…

「砂」にもっとも肉薄したのは、『さまよえる湖』で有名なスウェン・ヘディンである。１８８５年、ペルシア－メソポタミア探検時、沙漠で遭難し九死に一生を得た。助けたのは小さなキャラバン…

小学校の頃、読書感想文が嫌いだった。一生懸命書いても「これはあらすじだね」と言われた。それ以来、わたしはあらすじを追いかけるのをやめて、好きな部分だけを抜き出して、それについての…

空想技師集団の人物表 或日野文之(私)｛あるひのふみゆき} 　「タイラカナル総合図案」なる会社の営業部につとめる真面目な青年。本編の主人公。 工辞基我陣｛くじもとがじん｝ 　課長…

ショートショートガーデン（https://short-short.garden/）に書いた掌編（400文字）の中から、奇妙な仏教的なお話を集めています。

高校のときであったわたし（ミヤコ）とナナコ。冷たい雨が降る夜のベッドの上で日常が少し破れる瞬間のお話

幼稚園の頃に住んでいた団地の十姉妹と流血のヘンな想い出

暗くてじめじめしたお話です。

サイクリングで峠を越えようというところで北からの飛翔体がクラウチングスタイルの尻を掠めて二発飛ぶ

きでかむさないぬ、さりとばせえでことなけまがら、とむせらしむすのまにかにともせ、はばらしさいないまかで。

11月にtwitter上に現れる#novelmberに2020年初参加しました。 全て１tweetに収まる文です。

来年も、参加したいと思います。

生駒通子が日常と通じて、言葉と文と文と文との、軋み、創発、ジャンプをめざす試み。 google 翻訳と再翻訳による、文の窯変をも検証しつつ、印象派、キュビズム、ダダ、象徴主義、未…

『冥界解明迷宮』は、自然の鍾乳洞を利用した地下迷路だ。エスケープルートは無く、生還率は３０％に満たない。 　アイドルを電撃引退した女と、彼女のデビュー前からつきあっていた男とが、…

※　初回公開後、第１話を差し替えております。不手際をお詫びいたします。すみませんでした。 ※この作品は二次創作です。 昭和二十×年初夏晩春。武蔵野の楢林に建つ洋館「松濤邸」で起…

※この話は　梶井基次郎『檸檬』に関連した二次創作の習作です。 十代半ばから写真機に親しんでいた萩原朔太郎が、京都を訪れた際に遭遇した騒動を撮影した一枚のステレオ写真。そこから飛び…

※この小説はエラリークイーン著「首吊りアクロバットの冒険」（『エラリー・クイーンの冒険』収蔵）のネタバレを含みます。ご注意ください。 ※この小説は二次創作です。 　２年間のブラン…

思考力のみで脱獄してみせると豪語し、第一回戦に勝利した思考機械ヴァン＝ドゥーゼン博士。 あらゆる穴を塞いで刑務所所長が挑む第二回戦。２－１＝１だと言い放つ博士の前で一つの事件が消…

「桐の花（北原白秋）」による小栗虫太郎風推理小説ごっこと、『黒死館殺人事件』著者の序のパスティーシュです。

ハネムーン。珊瑚の産卵する満月の海に遊ぶ二人を、人魚の群れが襲った。男は生物学者として人魚を追い、その成果は着実にあがりつつあったのだが、突如として、警察の手に落ちてしまった。 …

『彼ら飛ぶもの達は一般の人間とまったく変わらぬ生活を送っている。彼らは飛ぶという以外に何の特徴も無く、その能力が人生に益を為す事も無い。それどころか、ひたすらにその力をひた隠しに…