9月25日
産声には、輪廻に関係する三つの仮設がある。
『長い屁(抄)』を脱稿し、『風鈴の奏でる博士』にとりかかる。
風鈴、モガリ笛、エオリアンハープ、(パイプ)オルガン、銅(風)鐸、そしてそのルーツとなる土鈴。とりわけ、風鈴に関する胡散臭いクロニクルとなる予定。
ちなみに、『蜜の流れる博士』は当然、意識しなければならない。
この話は、『大学ノート狂死曲』が『長い屁』に受胎して発生する、『大・長い屁』の序章のような位置づけとなる。
『限りなく透明に近いブルー』に対する『海の向こうで戦争が始まる』のような。
風(ルン)こそがルーツだった。
音は風の力を借りた呪であり寿でもあった。風は息であり、そこから声が生じた。だが、息のない声が蔓延すると、風は一切を沈黙した。