「空想技師集団」の決着をつけたいと考え始めている。
1997年1月から始めた小説は、途中、いくつもの「完結」プロットを裏切り続けながら、その時、その時の私自身の興味や文体を投げ入れた坩堝となっていた。
ただひたすら追い求めているのは「純粋空想」であり、それはどうしても「イデア」から「イデア」の否定、そして唯物論的観念論へと帰着していく。重要なのは、身体であり、重力であり、排泄だ。
未完のまま死んでは、成仏できないという焦りもあり、この夏から始動する所存。ただし、これまでの展開をおさらいしないことには、何も手につかない。その作業をなんとか今年中に終えたいと思っている。