自主企画参加用に新作を書きました。
『月』をテーマにした作品、という企画ですが、“月”が語り手というのはありなんだろうか?
もしかしたら参加資格のない作品かもしれないです。
約一ヶ月前から頭の中でぐるぐる考えていて、内容はもちろん文体や形式も含め、形が見えてくるのをじっと待っていました。
本格的に執筆に着手してからも、ずっと言葉がNowLoading…で。
一旦すべて消して、書き直して、何度も読み返して、そしてもうこねくり回すのはやめようと思いました。
これ以上言葉は出てこない。これ以上なにかを良くしようとしても今の私には無理だ。きっと、これが“今の私”の書く文章なんだ。
時が経ち、今の私ではない私がこれと同じテーマを書くとしたら、もしかしたら全く違うものが書き上がるのではないだろうか?
そう思うと、これでいいやと妥協しようとしていた気持ちがむしろ前向きに、これがいいんだと思えてきました。
通しで音読したらなんかもう不思議なくらい納得したので完結としました。
そんなわけで公開しております拙作『月』。
表現は直情的で、直感的な言葉の選びになっているかと思います。
本当は『女』というタイトルでしたが、本文にも月という言葉が一言もでてこないのでさすがに伝わらないだろうなと思い、このタイトルにしました。(いや、このタイトルでも伝わるかどうか怪しい)
お昼でも夜でも、ぜひ、お空を見上げながら読んでいただけたらと思います。
今夜は中秋の名月。
お団子食べましょうね♪