あなたはカクヨムで作家をしています。ホラー小説を書くのが好きなんです。
でもホラージャンルにはすでに有名な作家がたくさんいて、あんまり読まれないし評価もそこそこ。
でも執筆作業自体すごく楽しくて、あなたは毎日生き生きと活動していました。
カクヨムで需要のあるジャンルは異世界ファンタジーなのですが、あなたは好きではありません。
あるとき、そのジャンルで作品を書かなければならない状況になりました。
あなたは転生とかスキルとか悪役令嬢とかエルフとか全然興味ないので、考えるのはとても苦痛。
苦労してなんとか書き上げましたが、自分ではこんなん絶対おもんねーやろという出来でした。
しかしその作品がめちゃくちゃ高評価。
あなたはホラー小説作家というより異世界ファンタジー小説作家という見られ方をするようになりました。
あなたはホラーが好きなので、ホラージャンルはアイデアがたくさん出てくるしスラスラ書けますが、好きでもない異世界ジャンルは無いアイデアをひねり出したり読者ニーズを意識したりと、執筆にはとても気を張らなければなりません。
書いている内に慣れてはきますが、疲れるし、やっぱりあんまり楽しくないなあというのが正直な所感です。
それでも書けば必ず評価がつき、異世界ファンタジー小説作家としてのあなたの実績になっていきます。
あなたはまわりからあなたの書く異世界ファンタジー小説をもっと読みたい、書いてほしいと切望されています。
ホラー小説を投稿していたときより異世界ファンタジーを投稿するときのほうがリワードも多いです。
コンテスト用にホラー小説を発表しても、これを異世界に絡めることってできますか? と言われたり、あなただったら異世界ジャンルでなら賞が取れるのにホラージャンルで勝負するなんてもったいない、とわざわざ言われたりします。
一度にふたつのジャンルを並行して書くことはできないとします。
どんなジャンルでも執筆には労力と時間がかかります。
であれば、あなたは次にどんな作品を書きますか?
好きでも楽しくもないけど周りから求められていることをしますか?
周りからは求められていないけど楽しくて好きなことをしますか?