いつもお読みいただきありがとうございます。
新作短編『白い結婚は無理でした(涙)』を書かせていただきました。
本来ならアップした23日にこちらを上げないといけませんでしたが、体調が悪くなってしまったので遅くなり申し訳ございません。
カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16816927862718006929小説家になろう
https://ncode.syosetu.com/n1760hp/アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/novel/253929510/555621686『錬金術科』に専念したいとほざいてたくせになぜ他の作品書くんだ? と思われた方も多いでしょう。
むしろなぜ今アイデアが降りてきたんだって私が思ったくらいです。
『白い結婚は無理でした(涙)』のあとがきにも書きましたが、前に疑問に思って脳に問いかけたことはあります。
結構前なんですよね。
それこそ1年とかそれぐらい。
自分が書くんだったらどうするんだろうな? とちらりと思ったぐらいです。
流行ってたけど、「もう遅い」系はあんまり興味がないんです。
読むのは好きですよ。
でもこちらに関しては、出来上がった勧善懲悪パターンを崩す必要がないかな……。
そこに疑問が生まれないというか……。
しいて言うならなぜそんなに優秀な人に助けられていることがわかってないんだ? ってくらい。
それの答えも、虐待・搾取している相手に対して過小評価していることを意識しないために、セルフ暗示をかけたって言うので結構納得しています。
自分でもこれはすごいやって思うくらいのアイデアが、それこそ降りてこないかぎり書かないでしょうね。
今ある追放系パターンは、主流のもう遅いのざまぁパターン、もう1つはもう遅い系の派生で、お前は違うステージで頑張ってくれパターン。
私が書くとしたら、後者の方が好みなのですけど、書きたいと思うほどの渇望もないから……。
これに関しては期待しないでください。
私が短編を発表する最大の理由は、自分が後になって書きたいと思って長編にした時に、盗作したって言われないためなんです。
これは昨日に見た夢でわかりました。
昔の記憶を思い出したからです。
学生時代の夏休みの宿題に、読書感想文が出るじゃないですか。
私はそれをどこから盗作したんだって教師から言われたことがあるんです。
割とそういうことをしている子たちがいるのは知っていました。
宿題写させて、作文見せてとか言われる方だったんで。
計算とか誰がやっても同じ答えになるものならともかく、作文系は嫌だったので見せたことはないです。
だけど私が盗作したと言われるとは思ってもみませんでした。
子どもが書くには大人っぽすぎると言われたんです。
今にして思えば、教師はそう言うのを探すのが仕事なんでしょう。
ネットの論文を丸写しして学位を取る人もいるくらいで、その話が有名になったときにちゃんとチェックしない教授も悪いと思いましたし。
でも子どもの私にしたら、ものすごいショックだったんです。
しかも引用にしたものは、参考文献として書いておいたんですよ!
あまりに腹が立って、どういう経緯でどう考えてこの内容に至ったか、たぶん30分ぐらい説明したんじゃないかな。
そしたら「そこまで言うんだったら、自分で書いたんだろ」
じゃねーだろ! 謝れ‼ クソ教師‼‼ って心の中で叫びましたね。
この話は結構しこりになっていて、私は長い事宿題以外で文章を書くことがなくなったぐらいです。
だから短編にあとがきつけているのは、このアイデアは自分が考えたんだぞという表明だったんです。
アイデアだけ発表するのはダメです。
他の人が同じアイデアで書いたとしたら、その内容はその人の作品になってしまうから。
ちゃんと形に残さないと認められないと思うんです。
今回書いた3つの短編のアイデアは、いずれどなたかが書く可能性の高いものでした。
もちろん私なりの味付けをしてあり、同じアイデアでも同じ内容の作品になるとは限りません。
でも「~の真似だよね」って言われたくないんです。
あまりにも膨大な量の作品群だから、似たのがないとは言い切れませんが、私には探し出すことができませんでした。
でもそれだけじゃ証明できないから、わざわざあとがきを書いたと気づいたんです。
作品自体を書くよりも、あとがきを書く方によほど時間がかかります。
そんなに時間をかけてバカみたいって思ったけど、結構なトラウマだったんですね。
あの教師に説明した30分と同じように、読者の皆様に説明したかったんです。
私はテンプレを書くこと自体、悪いことではないと思います。
かの名作『指輪物語』もJ・R・R=トールキンはケルト神話などを下敷きに書いていますし、『ハリー=ポッター』のJ・K=ローリングも魔法使いは杖を持ち、ローブを着て、ほうきにまたがるんです。
それでもすばらしいオリジナル作品です。
だから私もそんなに気にしなくていいと思うんですが、いやいや子どもの頃のことは根が深いです。
例えば「強大な魔力を持つ子どもが親の仇である悪い魔法使いを倒しに行く」のならばいいです。
でも「親を亡くした強大な魔力を持つ額に傷のある眼鏡少年が魔法学校へ行き、赤毛の少年と秀才の美少女と共に謎を解明し、魔法使いの中で特別に尊敬されている学校長に目を掛けられ、ついでにほうきをつかったスポーツでも才能をしめし……」
これはダメです。
テンプレートと呼んでもいいのはあくまでも、「強大な魔力を持つ子どもが親の仇である悪い魔法使いを倒しに行く」だけです。
指輪物語なら、「世界を滅ぼす悪しき存在を倒すために、人種を超えて協力し合って戦う」はいいと思うんです。
でも「世界を滅ぼす悪しき存在を倒すために、人種を超えて協力し合って戦う。そして魔王の力を秘めた指輪を持っているホビットが世界のために指輪を捨てに行く」
これはアカンです。
テンプレートはあくまでも主体となった部分だけをひな型にするものです。
どこまでいいと考えるかは個々で変わってくるとは思いますが、キャラクターの肉付けエピソードと、主幹となるアイデアがかぶらなければいいと思います。
「力の指輪を捨てに行く」は主幹となるアイデアですよ。
今回の『白い結婚は無理でした(涙)』なら、テンプレ部分は「契約結婚だったけど、結局夫婦で幸せになりました」です。
主幹アイデアは「(偽の)愛人に持ちかけさせた契約結婚自体が、好きな人を安全に妻にするための嘘だった」がそうなります。
長々となりましたが、私にとって短編はトラウマを解消し、心のバランスを取るためのものと認識していただけると幸いです。
どのくらい書くのかはアイデアが降りてきたら次第ですので、期待しないでお待ちいただけたらと思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
各投稿サイト、作者名など敬称を略しましたことをお許しください。