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お題もいいけど、絵もたのしそう。

拙作お読みくださる皆さま

こんにちは。佐藤宇佳子です。

先週も九州に来ていたのに、明日の法事のため本日また移動し、九州からです。新幹線って、速いですね。

思いのほか早く着けて、しかも出発地の土砂降りから一転、からりと晴れていたので、浮かれ、県立美術館OPAMの「風景をめぐる アートで小旅行」と銘打たれた展覧会に行ってみました。チラシを飾る高山辰雄さんの青い絵が幻想的で、間近で見てみたかったのです。

絵は好きなのですが、どこをどう見たら鑑賞したということになるのかわからず、戸惑うこともあります。「きれいだな」とか「好きだな」とは思うものの、自分の中にうまく取り込み切れていないような、もどかしさがいつもあるのです。

それでも最近痛感しているのですが、写真に収められた小さな画像と本物とでは、迫ってくるものが違いますね。現物の、そのサイズだからこそ伝わってくるものってあるんだな、とこの歳になって気づいています。

今日は入館者がとても少なく、300円の入館料でたっぷり一時間堪能させてもらいました。

絵を見ながら、説明を読みながら、いろんなことを感じたのですが、その時にふと思いました。

「これ、ほかのひとは、どう見るのだろう。それを各自小説にしたら、面白そうだな」

絵画を見て感じることをじっくり語り合うことはあまりないと思います。でも、感じることは人それぞれで、小説をお書きになるかたなら、その感じた断片をひとつの物語に組み上げられることでしょう。一枚の絵に対して何人ものかたが執筆なさった小説を読むことで、その絵画の見方がまた深まり……と考えると、楽しくなりました。まあ、今のところ、妄想するだけなんですが。

10件のコメント

  • 目からおんなじ情報を入力して、それぞれの頭のフィルター通したら、どんなお話が出力されるのかって、その人の色が出て面白そうですねー。
    そういえば美術館って、最近行ってないなぁ。
  • 矢口こんたさま

    こんにちはーっ! こちらにもコメント書き込み、ありがとうございます。

    単語とか、句とかをお題に創作するのに比べ、情報量は多めだけども言葉以外のかたちでインプットするというのがおもしろいですよね。思いっきり、カラーのバリエーションが出そうですね (^^)

    美術館も、最近では気軽に行ける金額の展覧会も企画されてるようなので、ちょこちょこっと行ってみると、また面白い出会いがあったりしますよ。
  • OPAMを設計したのは尊敬する建築家伴茂氏だというのは、前に書いたかと思いますが、今回の能登地震でも紙パイプを使った避難所とか、仮設住宅とかものすごく意欲的に活動されていました。あまりマスコミでとり上げられないのが残念です。

    絵の鑑賞は事前学習をする事でより深みが増すと言いますよね。私は美術史はてんで苦手ですが^^;。
  • 十三岡繁さま

    こんにちは。こちらにもコメントをありがとうございます。

    坂茂氏(「坂」で「ばん」なんですね?)はその主要な作品が災害や人災の被害者たちのシェルターなんですね。そんな建築家もいらっしゃるのだと知り、驚きました。大分ではOPAMのみならず、長湯温泉のクアパークの建物も手掛けていらっしゃるようです。

    絵の鑑賞は事前学習がきっと効率的なのでしょうが、モチベーションを上げるのが大変なこともあります。そんな時は事後の復習もありかな、と思います。見て、大きく心を動かされた直後であれば、自然とその背景などを知りたくなりますから。
  • 佐藤宇佳子さん、こんにちは。

    いいですね、美術館!
    私は人混みが好きじゃないので、その条件はとっても羨ましいです。

    私の場合、絵の塗り方はどうなんだろう?
    とか、そういった部分を見ますね。
    凹凸とか色の配置とか、使用する色の濃度、その配色。
    つまり、なぜこの表現が出来ているのか、を理屈で分析します(笑)
    この技術は!! とか勝手に納得するんですよ。
    もちろん、自己満足の世界です、、、

    小説ってわけでもないですが、楽しそうなので描写してみます!

    *左*

    墨色の大地に根を張る、成熟した葉を持つ巨樹がある。
    吹く微風は、オリーブ色の葉を躍らせている。
    見上げれば──琥珀色の天が、広がっていた。

    *右*

    私はそれを見たとき、茜色のモノリスかと疑った。
    でも……よく見れば違う。
    茜色の下には紺色、それを分断するような境界線。
    それは細く、一直線に長いもの。
    つまり、2色を使って描かれた絵だったのだ。



    そうそう、超偏見的な思考で、それらの絵に名前をつけるとしたらですね。私の場合。

    左、景色眺めてたらワープしはじめた。

    右、ドラム缶。

    と、思いました。
    深く考えず、直観的に思ったことです。

    もし、なにか台無しになったらごめんなさい(泣)
  • もっこすさま

    こんにちは。こちらにもお越しいただき、ありがとうございます!

    美術館で混雑しているのって、目的に矛盾するなあといつも感じます。OPAMは最近二度行って二度ともとってもゆっくり、舐めるように鑑賞できました(笑)。しかも、企画もおもしろいです。近所にこういう美術館があったら、毎週行くかもねと思いました。

    絵の塗り方、そうですよね。美術館で本物を角度を変えて間近でみる醍醐味の一つは、塗り方、凹凸の観察だと思います。色の配色に関しては、地域と時代によっては、事細かく解釈できるほど、理論的に統制されている絵もありますね。表現を自分なりに解釈して、納得する、こういう鑑賞ができると楽しいと思います!

    絵葉書の写真二枚に関する描写をありがとうございます! 嬉しいですね~

    お、絵を忠実に描写しているのに、でもどこかに「もっこす」視線を感じる、と思って読んでいたら、「名前」で吹き出しました。左の絵はまさに「ワープ」でしたよ(笑)。空間がぐにゃりと歪んで、ちょっと圧迫感を感じるような。「ドラム缶」、うん。秀逸です。私もドラム缶を感じます。

    コメント、ありがとうございました。
  • おはようございます。
    法事ですか。ご苦労です。

    絵画って不思議ですよね。こちらの情緒で見え方が違う。それなら当然
    見る人によっても解釈が違うのでしょう。

    あまり投稿しませんが、小説の続きや近況ノート、いつも楽しみにしてます。
  • 森野湧水さま

    こんにちは。近況ノートへのコメント、どうもありがとうございます!

    『ハクセキレイ』で苦しい気分にさせてしまって、申し訳なく感じていました。暖かなコメントを下さったこと、感謝しております。

    絵画の見え方、見る人が同じでも、その時の精神状態でがらっと違って見えますね。あれも不思議です。

    はい、今日はイソヒヨドリの町で法事、これから帰るところです。こちらは春本番、いたるところでイソヒヨドリがさえずり、奇しくも今日は中心部でお祭りをやっていました。

    今後も執筆テーマは似たりよったりになりますが、もう少し穏やかな物語を書けるよう、精進して参ります。
  • こんばんは。
    学生時代はよく、美大に行っていた友人に付き添って美術館へよく行っていました。
    今はすっかり遠のいていますが……また行ってみたいですね!

    左の作品は、空いっぱいに黄色い花が咲いている様に見えました。
    右の作品は、真っ赤な夕焼け空と道かな。

    たしかに、写真や絵画からインスピレーションを受けて創作するのも楽しそうですね😆

    行ったり来たり、お疲れさまです。
    移動も大変ですが、人づきあいも大変かもしれませんね😅
  • ヒニヨルさま

    こんにちは。近況ノートにもコメントをありがとうございます!

    美術館、ヒニヨルさまの感性を持ってすれば、新たなかんのうを見い出せるかもしれませんね (*^^*)

    絵葉書の絵ですが、なるほど、空いっぱいの黄色い花ですか、そのイメージはなかったです。おどろおどろしさが一気に消えましたね。右ですが、すべて周囲がが夕焼け色に塗りこまれた光景にも見えますね。ふむふむ。

    いなかの親戚付き合いはなかなか大変です。私は逃げ回っているのですが、ときおり、逃げられないイベントが勃発します。
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