• エッセイ・ノンフィクション
  • 恋愛

青年の四季についての創作報告書26

 郵便局に曜日があるように、幸福にも休暇がある。

 なのに、小説家志望をしていると休暇がありません。
 幸福にだってあるのに。
 好きでやっているから、良いと言えばいいのですが。

 さて、そちらの小説の進みはいかがですか?

 僕は進むような気がしているけれど、実際にテキストを見てみると進んでいないです。
 あれ? ってなっています。

 土日よりも平日の方が実は小説は進められるんだと思うんですが、可能であれば土日もできるようにしたいです。
 色々、生活の改善が必要ですね。

 お酒は飲み会でしか飲まないようにしているんですが、それでも忘年会とかあると、勝手に二次会と称して前の職場の人間とかに連絡をとって、ギリギリまで酒を飲んでしまいます。
 楽しいからしていることとは言え、我ながらよくないなと思います。

 ちなみに職場の忘年会はお偉いさんがいっぱいいる上に、同期とかと別の席になってしまったので、非常にあれな時間を過ごしました。
 とは言っても、会社が催すイベントの為、お金は一切出さずで酒や料理を堪能できたので、一人暮らしの人間からすれば最高なイベントだったんですが。

 忘年会は金曜日にあって、続く土曜日にまた病院にいってきました。あと、一回で終わりそうです。
 その病院の近くで、個人経営しているお弁当屋さんがあって、丁度なにも食べずに病院へ行っていたので、買ってみました。

 全部、手作りなのは店に入ってすぐにわかりました。
 レジの後ろが厨房になっていて、ずっと五十代から六十代くらいの夫婦が料理を作っていましたから。
 お惣菜もあったのですが、僕は最初に目についたスタンダードなお弁当を手に取りました。
 ご飯の部分だけ空いていて、購入後に店員さんがご飯を入れてくれるパターンでした。
 
 メインのおかずは鳥の照り焼きなんですが、漬物とか煮物とか、おかずの量が非常に多くて、全部の料理がご飯に合う最高の弁当でした。
 
 いわゆるテンプレートの文言で、男の子の一人暮らしだと手作りの料理に飢えている、みたいな話がありますけど、本当にそんな気持ちになりました。
 僕が飢えていた何かが、ここにあるぞ、と。

 どうしても一人暮らしをしているとおかずの量を増やすことができません。
 作り置きの料理が単純に苦手、あるいは突発的に飲みにいくパターンが多いから、腐らしちゃうとヘコム。
 というのが僕の本音です。

 ってな文章を書いていて思い出したのですが、作家の島本理生と佐藤友哉の夫婦のエピソードの中に、
 佐藤友哉が島本理生の家に行った時にラーメンを作ってもらったら、具がいっぱい乗っていて良いなぁとなった、というのがありました。

 すごく分かると思うのは、僕自身が作るラーメンには何も乗っていないんですよね。
 ネギくらい乗せれば良いのに、ほんと、まったく。

 そういえば、繋がりでもう一つ。
 ヤマシタトモコの「くうのむところにたべるとこ」という食に関するオムニバス漫画があって、その最後のエピソードが高校時代に好きな男の子にラーメンを作ったら、それがめちゃくちゃまずかった、という話です。
 それがすごく好きでした。
 台詞としては以下のような感じになります。

 ――「泣けるでしょ だって私 一年くらい片想いで
 部活の応援行ったり 偶然装ってみたり 義理チョコ装ってみたり いろいろやって 自分から告って
 なのに くそまずい ラーメンの一杯で」

 そうなんですよね。
 なんか、恋愛って実は、ラーメンが上手く作れない事実とかに打ちのめされて、ダメになる時ってあるんですよね。
 その時、相手とかはどうでもいい、みたいな。

 僕はそういう話が結構好きです。

 ではでは、今回は今、月火木日で連載している「岩田屋葛藤憚 その① ~俺がそばで見ててやるから~」のURLを貼らせてください。
 この前の木曜日には更新できてなかったんですが……。
 すみません、完全に僕のミスです。
 
 川島疾風という兄貴的な存在が失踪した後の世界で、残された者たちが葛藤していく物語です。
 よろしければ一読いただければ、嬉しいです。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892486673

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する