• 詩・童話・その他
  • 異世界ファンタジー

【自主企画】俳句のタネになりそうな短編作品募集

 俳筋トレーニングとして、十七音のレビューキャッチコピーに挑戦しています。もちろん俳句のタネに出来たものだけですが、昨日から初めて何とか5件。よろしければ参加下さい。

https://kakuyomu.jp/user_events/16818093091163544515


★★★冬ざれの野に立つ魔女に実りかな
紅葉は幹や枝が、葉に蓄えた養分を吸収すること。鮮やかに色付いた紅葉よりも、葉の落ちたばかりの木々自体が持つエネルギーは大きくなる。
見えているものだけで、真実は分からない。深く知れば知る程、未来はより良いものになる。流行りもの風ではあるが、そんなテーマが感じられる作品。

★去年今年たぬきが赤のラベルなり
常に同じであり続けるものはない。同じに見えて、少しずつ何かは変わっている。同じに感じるならば、それこそが成長なのだろう。
ずっと同じであり続けてい存在の、「赤いきつね」と「緑のたぬき」。でも、「お揚げ」と「天ぷら」が入れ替わってしまった。そんな事が起こるのだから、約束は忘れてしまっているだろう。

★★初雷の「またね」って三音の波
「皆振動で出来ている」という言葉があった気がする。どんなものにでも必ず振動があり、それが各々の個性となる。
この作品は全体を通して、「振動」がテーマだろう。ライブの楽器やスピーカーの音や歌声、電車の音もあれば、鼓動や脈拍。
その中でも、一番主人公を揺らしたのは「またね」という3音の言葉。揺らされることで知る、共振する自分がいる。

★★宮線を添ふ平年は無きチーズ
平年値は過去30年の平均値で、それが先の10年に適用される。だから新しいものの平年値は、最低でも30年は必要。
ベストなチーズの伸びの平年値を出す為には、30年の時間が必要となる。もし平年値が発表されることがあれば、それはどこかの記録係の仕業に違いない!

★★★X(エックス)はサンタの家のXmas
サンタの家にクリスマスがあるならぱ、表記は「X」masに違いない。家で待つ孫にとっては、いつ帰ってくるかは未知のクリスマス。
温かい家庭ではあるが、降誕祭と相反して孫一人で、帰りを待つ寂しさが印象的。どこかで、死や別れが訪れるのだろうか。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する