俳句を、ほんの少しだけやっただけ。それなのに、俳句はロジカルの世界だと思い知らされる。
季語があり、五七五の十七音の調べならば単純だが、全てのことには意味があり計算されている。
長い歴史で出来上がった「十七音」の調べ。簡単に「字余りにした」なんて、通用するわけがない。句の内容を活かすために、狙って十七音の調べを乱している。
季重なりや無季の句も、高等テクニックの一つだろう。あくまでも、基本型があってこその話。「蛙飛び込む水の音」は、前衛俳人であっても評価に値する名句。
蛙は一匹? 季節は? 音はしたの? 飛び込んだの? 等々と本一冊になってしまう。
だから初心者にとって、注意するべきポイントは3つ。
■答えを言わない
■報告しない
■状況説明しない
でも、これはこれでピンと来ない。難しくも思えるが、少しだけ分かるようになった気がする。
■答えを言わない
個人的な解釈は、「哀しい」・「嬉しい」などの感情表現を使わない。見たものを十七音にし、それに対して「哀しい」・「嬉しい」と感じるの読み手側。
※「哀しい」・「嬉しい」と使うのは、また別のテクニックになる。
■報告しない
これは良くテレビでも見るヤツだろう。降らない雨があるなら、見せてみろ。咲かない花があるなら、持ってこい
付け加えるならば、「笑ふ」・「泣く」も不要。答えを言わないと似てくるが、十七音の表現で分からないような描写であれば、表現されてる内容では弱い。
■状況説明しない
これが一番難解。目の前に一本の木がある。何故、そこに一本だけあるのかを説明する必要ない。「何故」の部分が説明になるのだろう。それを想像させることが目的で、基本は「見たもの」を詠む。
そんなことを意識して、もう暫く毎日更新を続けてみる。