メイルゲームの運営経験はありますが、ノベルゲームの制作は初めてです。
そこでまずは短めの物語を書いて、それをノベルゲームとして動かしてみようとなりました。
2002年の初め頃だったと記憶しています。
当時のメイルゲームは多数のライター(マスターと呼ばれていました)が学生や本職と兼業でシナリオの執筆をしていました。
(もちろん運営会社に所属している人もいました)
各地にいるライターとのやり取りは電話回線を使ったパソコン通信で行います。
パソコン通信はインターネットとは違い会社(あるいは個人)が運用するサーバ(ホスト)と特定の会員だけをつなぐクローズドネットワークです。
そのシステム管理を担っていた、にしのかなめさんがゲームのスクリプトを担当してくれることになりました。
(のちにシステムスクリプトは同人ゲームを制作されていたはにぃさんにお願いすることになります)
音楽はフリーの音源を使用する一方で、会社にライターとして所属していたNekkoさんに音楽の趣味があり、彼が担当してくれることになります。
(のちに同人ゲームを制作していた春日森さんにもBGMをお願いすることになります)
そして完成したのが『人狼挿話』です。
ゲームとして形にすることができるのを確認して、本格的なゲーム制作に取り組むことになりました。