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 スッと入る文章ってなんだろう。どうやって書いたらいいんだろうといつも思っています。

 正直、分厚い本を開いて長い文章を読もうとすると軽い嗚咽を覚えてその先を読むことができないことが僕にもあります。漫画や映画などならスッとその物語に入ることができるのに文章はどうしても拒否反応が出てしまうのです。

 これはいったいなぜなのか?と考えてみました。
 一つは、僕が小さいころから無理して本を読んできたことにあるかもしれません。小説を読むということは崇高な行為であり立派な大人になるための義務だと思い込んで文章を読んできたからその反動が拒否反応として減少しているのかもしれません。

 もう一つは、世の中に文章が溢れすぎて食傷しているからなのかもしれません。世の中には美しい文章も汚い文章も適当な文章も鋭い文章も溢れています。ずっと同じご飯ばかりだと飽きるように文章に飽きているのかもしれません。

 三つ目は、こわいからかもしれません。もし、苦労して文章を読み終わって何にも得られなかったらどうしよう。と功利主義的に怖がっているのかもしれません。


 それにしても、僕はSNSや配信などのどうでもいい文章は目を皿のようにして読みます。これはなぜでしょうか?
 おそらくそれは、SNSの文章がコミュニケーションの文章だからです。今僕が生きているリアルタイムの話題を扱いそして、読み手を強く意識した文章だから読んでしまうのだと思います。逆に、小説は作品や芸術という面が強いつまりコミュニケーションというよりはそれ自体が事象そのものという感じがします。

 そこで、二つのアイデアを考えました。
 一つは、コミュニケーションの文章を小説の中にファンタジーとして取り入れることです。
 例えば、”人殺しは正義だ。そう思わないお前は間違っている”などと読者にめちゃくちゃな論争を仕掛けたりします。
 もう一つは、小説を事象そのものとして徹底させることです。
 うまく言えないのですが宇宙人が見ても美しいといえる文章が理想です。



 SNSやニュースなどでみられるコミュニケーションの文章は瞬発的な求心力に優れている反面、恐ろしいほど急速に鮮度が落ちていきます。
 もしも、永遠に鮮やかなコミュニケーションの文章というものがあり得るとしたら、それはファンタジーの物語に取り入れるに値するものだと思います。

 そのための三つのアイデアを考えました。
一つ目、ナンセンスな論争 
 盗まれた銀貨は巡り巡ってりんごの果実に帰るや 嘘は宇宙を救うだから嘘をつきなさい や 君に正義があるなら君は悪だというような ナンセンスでめちゃくちゃな主張を読者に対して仕掛ける。

二つ目、歴史的価値を付与する。
 例えば、水原一平氏が大谷翔平氏の7億円を盗んだことは第三次世界大戦の遠因になったことは誰もが知る歴史的事実である。など。

三つ目、読者をファンタジー化する。
” この文章を読めているっていうことは、君は人間じゃないんだよ。君はね、地球の地下をずっと掘り続けていた闇モグラの末裔なんだ。そうでなきゃ、僕の文章を読めるわけないからね。ほら、思い出してほしい土を掘る快感を。え?土は汚いから苦手だって?そうか。そうだよね。じゃあ、君の祖先は土が苦手な闇モグラだったってだけだよ。”

”あとね、この文章のテーマについてあなたならどう思うか教えてほしいんだ。教えてくれたら、あなたはトテマトスイフト星に旅行できるよ。”


 三つ目のアイデアを実際にこの記事のタイトルとして実践してみました。

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