作者のsaidaです。いつも作品を応援してくださっている方、本当にありがとうございます!
そして突然ですが、作品のエピソードコメント欄を一時的に非公開にさせていただきました。
コメントを書くことや、コメントを読むことを楽しまれていた方、本当に申し訳ありません……。
コメント欄を閉じさせていただいた主な理由は、2つあります。
①これから読んでくださる方への配慮
②作者都合によるもの
一つずつ説明させていただきます。
①これから読んでくださる読者の方への配慮
一つ目は、これから作品を読んでくださる方に配慮したいことがあると感じたためです。
作品の各エピソードに頂いたコメントの中には、「他の読者の方が見られたら、作品を読む楽しみが少しだけ減ってしまうかも」と感じるものがありました。
あくまで作者がそう感じただけですので、実際のところはどうか分かりません。
ただ既に読まれた方と同じくらい、これから読まれる方にも楽しんでいきたいなと思ったので、一度、コメント欄を閉じさせていただきました。
個別にコメントを削除することも考えたのですが、そういったやり方はあまり好きではないので、一律に閉じさせていただいた次第です。
ご理解いただけると幸いです。
②作者都合
二つ目の理由は、申し訳ないのですが作者の都合によるものです。
ありがたいことに多くの方に作品を見ていただきまして、コメントを頂ける機会もそれに比例して増えました。
物語を純粋に楽しんでくださっている方の考察コメント・感想コメントは、見ていてとても楽しく、作品更新の励みになっていました。
また内容の指摘に関するコメントは、今後の作品づくりの参考になり、とてもありがたかったです。
ですが、予想よりも多くのコメントが頂けるようになってから、少しだけ、作品を執筆・修正する時の気持ちが変わってしまったなと感じました。
端的に言うと、「読者の方の目を以前よりも気にするようになった」ということです。
個人的には、流行っているものを取り入れることや、読んでくださる方のニーズに合わせることは、自分の作品を大勢の人に楽しんでもらいたいと望む書き手にとっては重要なことだろうと考えています。
僕も正直に言えば、「沢山の人に読んでもらいたい、評価してもらいたい」と考えている人間ですので、「今、この小説投稿サイトではどのような小説が求められているのだろう?」と、自分なりに考えて作品を投稿しているつもりです。
ただその比重が、自分の中で大きくなりすぎた気がしました。
コメントを頂けたことが嬉しすぎて、「どうすれば理解してもらえるかな」「どうすれば不快に思われずに済むだろう?」と、そのことばかりを考えてしまうようになった気がしました。
それはそれで悪いことではないと思うのですが、そのような状態が続くうちに、段々と作品が「小さくまとまったもの」に、設定や展開が「無難なもの」へと流れてしまっている気がしました。
そういうのは、なんだか性に合わないかなぁと(笑)
そもそも、自分の小説を書くような人間ですから、「こういう物語、どうですか!」「こういう設定や展開があったら、面白くないですか!!?」と、そういう気持ちを少なからず持っている人間です。
今までよりも読んでくださる方が増え、少しだけコメントを頂けるようになったからといって、「みんなに嫌われない人物や展開にしなくちゃ……」とか「完璧な、突っ込みどころのない文章にしなくちゃ……」とか、そんな大層なことばかり考えても仕方がない気がしました。
まだまだ未熟な書き手であるため、あらゆる面において足りない部分があることは間違いないと思っています。
それでも僕は小説が書きたかったですし、自分の思い描いた「こんな小説があったら面白そう!」を、多くの方に見てもらいたかった。
星評価やコメントを見させていただいた限り、それが全ての人に受け入れられたわけではなかったと感じました。むしろ大半の人には、あまり良い評価を頂けなかったという印象です。
悔しいですが、それが現在の僕の書き手としての実力だと思います。
ですが更新中の作品においては、今から全てを書きかえるわけにはいきません。
読者の方から「こんなに明るい登場人物は嫌いだ」と言われたとしても、その次の話から急にその人物を根暗な人物にすることは難しいと思います。(いや、僕が読者の場合は、そういう突飛のない小説、整合性もへったくれもない小説は大好物なのですが(笑))
そういうわけなので、以前、近況ノートでも書かせていただいた通り、現在公開中の作品を全面的に修正するとしたら、そういった機会が与えられたタイミングになると思います。
物語が完結したタイミングで一度非公開にし全体を修正する場合か、もしくは運よく編集の方に拾っていただけて、書籍化を考えていただけることになったタイミングだと思います。
その際は、もうこれ以上はないってくらいゴリゴリに修正したいと考えています。今まで頂いた意見も、ここぞとばかりに参考にさせていただきます。
修正を終えた後にはもはや全く別の物語になっているかもしれませんが(笑)、それでも構わないと思っています。
でもどうか、カクヨム上で無料公開させていただいているものについては。
未熟で不完全な作者ではありますが、自由に小説を書かせていただけないでしょうか。
そういう思いを持って、コメントを非公開にさせて頂きました。
読者の方の楽しみの一つである「コメント欄」を奪う形になってしまい、本当に申し訳ありません。
また、この措置は恒久的なものではなく、折を見てまた解除させていただこうと考えています。
もしその時まで作品にお付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、またコメント欄でお会いできると嬉しいです。
いつもの如く、文章が長くなってしまい、申し訳ありません!
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。