アトランティスへの旅路は今のところ順調に航海中です。
現在で8幕までの公開を終えました。
(未読の方はぜひ読んでみてくださいね! もうかなり長いので恐縮なお願いになります……というか無理強いはしませんけどね!)
さて。いよいよ物語はクライマックスです。
たっぷりとたまったダムの水が一気に放水されます。
しかしですね、実は主人公、この刑務所からまだ一歩も外に出てないんですね。まぁ出ちゃってたら脱獄に成功してるので破綻してしまいますがね(笑)
ということで自分の部屋と独房、舞台はそこだけです。
まぁその分、過去編とスケイプ編はいろいろと場面を変えるようにしています。
そこで脳内映像化の話です。
物語を読んでいるとシーンをそれぞれ思い浮かべていると思います。逆に思い浮かばない時は、読んでいてモヤモヤするところがありませんか? うーん、なんかよく分からんな……イメージできんな……みたいな。
ということで私なりに考えてる情景描写についてです。
①分かりやすい比喩、例え、を差し込む。
ものごとを例えるときに、身近にあるもの、共感しやすいもの、を使って表現する。たとえば大木の太さだったら『両腕を伸ばしても届かない』『たっぷりひと抱えはある』とか。『直径1メートル』と書いてもイメージしづらいと思うんですよね。正確さよりも直感的にわかるかどうか、ですね。
②色を表現するには対象色など違う色を持ってくる。
空の青さだけでなく、雲の白さ、みたいな感じですね。真っ黒な夜空なら銀色の星粒とか。若君だったら緑色の竹林の中で真っ赤な傘、みたいな。これは印象付けるのにいいと思ってます。
まぁまだまだありますよね。しかし本題はここから。ここまでは映像の話。
物語であればここにさらに嗅覚、触覚、などが追加できます。
③さらに五感を使った描写を差し込む。
音もそう、匂いもそう、手触りもそう。
そういうものも挟める時には挟んでいきます。
しかも①で書いたようになるべく共感できる表現を使って。
まぁ簡単に書きましたが、こんなことを気にしてますよと。
あと大事なのは、これらは地の文になるので冗長にならないようにしてます。というか、なるべくポイントを押さえて短く書いてますね。こういうシーンは割と冒頭か、印象付けるシーン、見せ場のシーンで小出しにして書くようにしてます。
まぁ毎度のことながら、ちゃんとできてるかどうかは分かりませんが(笑)
特にスケイプ編はSFの雰囲気を出すために、わりとこの情景描写が多く必要だったんですよね。
それもあっての今回のテーマでした。
ではまた。