テーマは勘定科目の擬人化+異世界転生。
異世界で勘定科目と戯れるうちに、会社の問題点に気付き、修正していくという経済的な物語。
勘定科目のカタカナネーミングと性格付けは楽しそう。
しかしそこから考えるのが大変そうで挫折。
ラストは【NEXT CHARACTER】で次の登場人物を予告。
ちなみにエルガイムの次回予告ですね。
こんな調子で書いていけないモノかなぁと。
またもや寄り道がてら考えておりました。
それがコレ。
↓
①プロローグ
それは転職活動を始めて3か月目のコト。
実に50社目の最初にして最終面接の時である。
「いやぁー、いい時に来てくれたよ。これはもう縁だと思うよ。で、さっそくだけど明日から来られる?」
開始早々、ちょっとヨレヨレのスーツ姿の人事部長が額の汗をふきふきそう言った。
待遇はもちろん正社員。完全週休二日制で社会保険完備。
ちょっと給料が安すぎるのだが、ボクの貯金はもう底をつきかけていた。
つまり背に腹は代えられない。
「あの、内定という事でしょうか?」
「内定どころかウチとしては採用だよ。実は前任の会計が急にやめることになってしまってね、困っていたんだ」
「その、私は会計の資格とかそういうものがないんですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。会計士さんもちゃんといるから平気、平気」
「そういうことなら……」
「えっと……」
部長はいまさら僕の履歴書を封筒から出した。
「……皆川恵太君だね、始業時間は八時だから。服装は自由でかまわないよ」
「あ、はい。あの、よろしくお願いします!」
……ということがあったのが昨日のコト。
そして今朝。
「あ、税理士さんが言ってたんだけど、明日までに決算の資料まとめといてって」
無理。
こんなん絶対無理。
明らかに人選を間違ってる。
とりあえず貸借対照表と損益計算書をプリントアウトした。
拡大コピー、フルカラーでプリントアウトした。
会社の業績は……それはひどいものだった。
赤字と借金の山。
しかも中身はグチャグチャというより混沌。
無理。
明日までなんて絶対無理。
引継ぎもなしなんて考えられない。
僕はプリントに突っ伏した。
もうやだ、こんなところにいたくない。
今すぐここから逃げ出したい。
そんな風に強く念じたせいだろうか?
次に目を空けた時、僕は草原に突っ伏していた……。
【NEXT CHARACTER】
コウ・サイヒ……ちゃらんぽらんな貴族の放蕩息子 いきなり飯をおごってくれる。
画像は無関係ですが、心持ち的にこんな感じ