書く気はないのにネタだけはポンポン閃くデスゲーム設定。色々とやりつくされているようで意外と穴場なのか、はたまた所謂なろう系テンプレ各種のようにウケる設定に定形があるだけなのか。
『デスロール』
スクランブル交差点の信号が青に変わると、五メートル先すら見通せない雑踏が雪崩のように動き出した。
縦横無尽に行き交う人々あいだをすり抜け、制服を着た少女が交差点の中央に零れでた。
少女は耳のインカムに手を当て、呟くようにいった。
「ここでやります」
『やるとは?』
機械的な音声が返ってきた。ボイスチェンジャーを使っているようだ。
「キーパー。武器の購入を宣言します」
『了承します、プレイヤー――晴海。あなたは現在五点持っています。何点使いますか?』
「三点」
『武器リストは3D6で抽選されます』
少女の右の手のひらのうえに、黒く透き通る六麺ダイスが出現した。
少女はダイスを握り、ホッと短く息をついてダイスを投じた。サイコロはアスファルトを叩き、その硬質な音が周囲の人々の足を止めさせる。出目は――、
『4,6,3の13――9mm口径のサブマシンガンの購入を認めます』
声が告げると、少女の右手に黒い鉄の塊が現れた。サイコロの音に足を止めた人々が大きく目を見開いた。
「フルオートで全弾射撃します」
『フルオートによる補正に晴海さんの射撃スキル2――姿勢制御を適用。対象の防御力はマシンガンの攻撃力に対し無力です。全弾射撃なので30d6の命中判定は2以上、4以上は即死、クリティカルで貫通のち別対象に命中判定となります。ダメージロールどうぞ』
少女の左手にダイスが現れた。いくつかは指の隙間から溢れて道に落ちる。
少女はダイスを手に残る握りしめ、放射状に振るった。
「な、何してんだ……?」
見ていた人々が誰ともなく言った。
『ミス4命中9即死14クリティカル3です。実施どうぞ』
「実施」
少女は雑踏を舐めるように銃口を動かしながらトリガーを引いた。炸裂音とともに鉛弾が飛びだし、人々をなぎ倒していく。さきほど宣言された通りだ。四発は外れ、九発は命中し、十四発が致命的な頭や胸に血花を咲かせる。そして、残る四発は人間の躰を貫き、さらに向こうにいる人々に的中した。
悲鳴があがった。何人かが伏せ、何人かが逃げ、何人かが状況が理解できずに停止する。
信号が点滅を始めた。
『周囲はパニックです。通報ロールは1d6ですがパニック補正により警察への発報がなされます。現着まで二分。どうしますか』
「走って逃亡します」
『晴海さんの身体能力は1、潜入スキル2の半分を適用し、3d6の16以上で成功です。どうぞ』
少女は手のなかに現れたダイスを振った。
『3,1,1の5なので失敗です』
声が言い終えると、黒い霧のようなものが手の形を取り、少女の少女の両足を拘束した。
って感じで書いてたけどグーグルさんにダイスを振ってもらうのもルールを考えるのも面倒になってきたので無理ですね。
普通になんかのゲームを全部対人に置き換えてリプレイを小説にしたほうが早そう。
てかデスゲームのウリって人間関係とそこから発生する葛藤なような気がしてきた。