いつもごらんいただき、ありがとうございます。
「[戦力再編]戦争代理人」は8月13日更新の第九部 砂楼・最終話にて一旦、休載となります。
そして表題の通り、第十部をカクヨムでも起稿しました。
第十部のタイトルは「虚像の橋」の予定です。これはついさっき、決めました。
各部タイトルについては、先行して決めているものもありまして、第十一部も決定済み。あとは最終部もタイトルは決めています。既報ですが。
タイトルを決めるのは好きですね。最終部が始まったら、近況ノートで並べてどうしてそのタイトルにしたのか、振り返るのも面白いかも知れません。
だいたいは各部の全体の話を見て、あるいは登場人物の心情などを反映させているのがほとんどです。
ちなみに私は紙媒体の広告屋さんだったので、コピーを書く癖から「短く、簡潔にするのが美しい」と考えている派。
投稿・創作系のアカウントでたまに論争している「長文タイトル」ですが、コピーライティングの観点からすると、あれはWEB広告の手法に思えます。
WEB広告(正確にはWEB上の媒体広告)では、一見した時に入る情報量が豊富な方がいいんですね。通販サイトなどで検索をかけた時、検索一覧の商品名にいろいろと情報が入っている、アレです。
紙の広告とWEB広告の違いのひとつは検索性で、WEB広告ではカスタマーが自分に必要な情報を選択・入力して探します。
紙はページインデックスや索引を使うこととなり、検索の経路は常に一本道でありつつ、誰もが同じ経路。対してWEB広告の検索は最短距離を突っ切ってくる、オーダーメイドな検索と言えます。
WEB広告では検索一覧から、広告そのものへ移る遷移率が重要で、それを高めるために検索一覧上で少しでもたくさんの情報を伝えようとします。
例えば「秋刀魚」という商品名でも「秋刀魚10匹/〇〇産/水揚げより30分以内に発送」とまで書いたりします。キャッチコピーか、ボディーコピーか、スペックデータなのか、よくわからない気もしますが。
とはいえ、小説の「長文タイトル」がここから来ているのかどうか、きちんと調べたわけではありません。作品名は避けますが、覚えている限り「長いタイトル」は2000年代後半には出ていました。あれ以来、説明っぽいのが増えた気がします。
しかし、延々と書いてきたWEB広告の「検索一覧に情報を詰め込む」という手法は……2000年代でもありましたが、紙からWEB広告が主体になったのは2010年代に入ってからです。この辺は卵が先か、鶏が先か、ですね。広告を扱っていた人たちもラノベ読者層ですし。
以上、「長文タイトル」についての適当な考察でした。