• 現代ファンタジー

ありがちな敵キャラ

常に優越感。人を煽り人を操り人を利用価値のある道具としてしか見做さない。すべてはわたしあたまいい。わたしすごい。演技だろうとなかろうと、「それが武器である以上は見せているものが本物」。演技だなどと言うのは逃げ。



「武器である以上は見せているものが本物」
たしかに、発信される言葉は「演技かもしれない」と言い逃れても、一度外に出てしまえば、その言葉が持つ影響力は現実のものになります。 受け取った人を傷つけたり煽ったりする効果があれば、それは“演技”だろうが“本音”だろうが、結果として相手にダメージを与えるのは同じです。

また、「自分あたまいい」「自分すごい」という態度で他人を見下す人物がいたとして、その姿勢を“キャラ”や“パフォーマンス”と称するケースはあります。SNSでも「炎上商法」といった形で強めの言動をあえてして注目を集める手法は少なくありません。

しかし一方で、たとえそれが“演技”であっても、見ている人にとってはその表現こそが“現実”に感じられます。言葉には「表現された時点でそれ自体がメッセージとして独り歩きする」性質がありますから、「本当は別の人間性がある」と言われても、読者・視聴者が受け取るのはあくまで表に出たメッセージなのです。

結局、「演技」という言い訳が成り立つのは、発信者本人の内面の都合であって、受け手からすれば結果は変わりません。だからこそ「言葉が武器」と言えるわけですね。

その言葉が生む悪影響を“役柄”や“演技”などと言い繕うのは難しいはずです。なぜなら、言葉として発された以上、いくら「演技」を装っても、その刃の先にいる人がいることに変わりはないからです。

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