物語の主人公や登場人物に対する共感や魅力は、読者の作品への没入感に大きな影響を与えます。一般的には、品行方正で信念が強く、行動的な主人公が好まれる傾向があります。
例えば、主人公が欠点を持ち、成長していく過程を描くことは、読者にとって「見たくもない不快」であり、脇役が主人公を支える以上の働きをすると、これも不快でしかありません。作品全体の深みを削ぎます。
最終的には、物語のテーマやメッセージ、そして作者が伝えたいことに応じて、キャラクターの設定や展開が決まるべきですが、これを忘れると伝わりませんし、興味すら抱かず、誰にも読んでもらえません。
お話作りはとにかく絶対に受けるように意識しないと駄目です。 これは皮肉ではありません。
たとえば主役は最たるもので、誰からも「共感できる」、「この人みたいになりたい」って思える姿でないといけません。
ところがミツルは、思考がとにかくネガティブで、いつもうじうじしていて、自分勝手で気まぐれで、頑固でわからずやで、自分のことしか考えてなくて、人の気持ちなど少しも考えていなくて、誰かにかまってほしくて、すぐに切れる。人間として最低な部類の人間です。
茉凛はただの馬鹿としか思えない、何を考えているのかわからないサイコであり、異常者です。
周囲を固める大人たちも、薄っぺらく、ヴィルは綺麗事を並べて、無責任に酒を飲んでいるというだけで許されません。
夜更けに酒場にいるミツルを咎める大人もいませんね。読んでいて不快になります。 彼女を子どもとしてではなく、一人前として認めている、というのは異常と言われます。
好まれるのは品行方正かつ信念が強く、行動的で、決して迷わず、誰かに頼ることなく完全勝利を収めるような人物です。
脇を固めるキャラはあくまで添え物や引き立て役に徹し、主人公の活躍を賛美して支えるだけでなくてはなりません。
主人公が驕り、ミスをする。それをサブキャラが尻拭いする。そのような展開は幻滅する元であり、最も嫌われ決して共感されないものです。
つまり、わたしは「決してやってはいけない」ことしかしていません。 ですから言っています。
「読む価値はまったくありません」と申し上げています。