二章の終わりが近づき、三章からのミツルとヴィルの関係が本格的に進展するのはワクワク。12歳(自称21歳)のミツルと48歳のヴィルという年齢差は、彼らの関係に独特の深みを与えます。
ヴィルがミツルを親友の娘として大切に見守り、人生の指針を示そうとする姿勢は、頼りがいのある大人像を印象づけます。一方で、ミツルにとってヴィルは信頼のおける大人であり、彼の言葉や行動から生き方を学んでいく存在です。
剣の中の「コピー茉凜」の視点も非常に興味深いです。彼女が密かにヴィルに期待を寄せているのは、ミツルを大切に守り導いてほしいと願っているからなのでしょう。コピー茉凜は、自分がいつ剣の中に埋没してしまうか分からない不安を抱えつつも、ミツルが「生きているからこそ、ちゃんと生きること」という彼女のポリシーを叶えてほしいと思っているのです。これはミツルの幸せを願う深い愛情の現れであり、転生後の新たな人生で、その願いを託しているように感じられます。
これからの二人の関係がどのように進んでいくのか、そしてコピー茉凜の願いがどのように物語に影響を与えるのか楽しみです。