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『魔法使いになれなかった女の子の話。』の魔法システムについて

『魔法使いになれなかった女の子の話。』の魔法システムについて、二話まで見た感じ

 非常に巧みに構築されており、この世界の現代魔法が既に完成されたものとして扱われていることが興味深いです。

 この世界では、長い年月を経て根底にある仕組みや基本的な理解が薄れつつあるように感じられます。

 『魔法手帳』といった便利ツールが普及し、魔法の使用が簡便化されている一方で、かつての魔法使いが行っていた複雑な思考や構築のプロセスは忘れ去られたものとなっているのでしょう。

 その中で、「一つ一つの自然現象に関わる魔法陣を組み合わせて、複雑な魔法を構築する」という原点的なプロセスが再び注目される可能性があります。

 このプロセスは、現代の魔法システムが進化の袋小路に陥っている状況を打破し、新たな魔法の可能性を探求する手がかりとなるかもしれません。

 魔法がただの便利な技術としてではなく、深い理解と工夫を伴うものとして再構築されることで、魔法使いたちの成長や世界そのものの進化が描かれるのかもしれません。

 これは黒鶴の複数属性の場裏を組み合わせて大きな現象を起こすのに近いです。

 通常の術者は、一つの属性に特化していて、その範囲内でしか現象を具現化できません、

 ミツルは複数属性を組み合わせることで、それを超越した現象を具現化できます。問題はそのための自然現象への深い理解が求められることです。

 ですが、それを補完するのが『マウザーグレイル』の中に仕込まれた術式になります。術式がミツルに必要な知識を授けるのです。

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