斧間徒平

ほんとに「気持ちよくゾワゾワできました」の一言に尽きます。会話分の間も絶妙で、行間と行間にあるだろう、登場人物の息づかいや思考が漏れてくるようでした。

このレビューを書いている時点では、作者様はショートショートの連載を始められたばかりですが、レビューを書かずにはいられませんでした。 出だしからオチまで主題がブレることなく収斂してい…続きを読む

子供の頃に見た蛍は、光を出す時間は短くとも、少しだけ休んでまた光って。 子供の頃に光っていた主人公は、年を経るごとに変わりゆく影絵のような町の中で少しだけ休んで、でもなかなか光に…続きを読む

子供の頃、まだ目に映るもの全てが新鮮だった時に見ていた風景が、透明感のある文体で描かれていて、とても綺麗だと思いました。 もう一人の自分がいなくなるシーン。 純粋なホラーとしての…続きを読む

まるでラヴクラフトの小説のような、何か計り知れないほど巨大な恐怖のほんの一部を垣間見ているような感覚に襲われました。 寝る前に読んでしまったことが悔やまれますが、本当に面白かったで…続きを読む

「政治だのなんだの言いながら毎日警官隊と楽しそうに殴り合ってる連中もいれば」 この部分、皮肉聞いてて笑いました。 現実のデモは殺伐してるところがありますけど、この話の通り完全に労働…続きを読む

ずっと天使のような子と、優しさを少しづつ削る母。夕焼けこやけに溶け込む、対照的だけれどもお互いを信じ合う母子の情景が美しいです。 夕焼けは暖かさの象徴のようでもありながら、いつか来…続きを読む

ニャースが取材受けてるのを想像しました(笑)