https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330666560879653そんなわけで、第三十一話です。
まずは更新が遅れたことをお詫びいたします。どうにか午前中に間に合わせることができたのでほっとしています。
仕事上の都合なので、どうかお許しください。
ドワーフの武器についてですが、全部に魔法が封入されているわけではありません。
エルフ文字で呪文を刻むのも、魔力を封じるのも、非常に高度な技術を要し、誰でもできるというわけではありません。
百人以上が所属する武器工房でも、これができるのは、工房長のグリンと徒弟長のデュリンの二人だけです。
しかも、製作には通常武器の数倍の手間と時間がかかります。
そのため、製造される武器や防具で、魔法が封入されたものは数%に過ぎません。
ユニが持っているナガサも、こうした特殊な武器の一つで、グリンが鍛えたものにエルフ(恐らくはアッシュ女王自ら)が祝福を行っています。
人間がドワーフの魔法武器を使う場合、封入した魔力が枯渇することは、まず考えられません(世代を超えれば別ですが)。
大魔力を消費する攻撃をするには、人間は脆弱すぎるのです。
つまり、同じ魔剣でも、人間が使うのとドワーフが使う場合とでは、威力に大きく差が出ます。
今回は魔龍との激しい戦闘で、ドワーフの戦士たちはバカスカ大魔力攻撃を行っています。
そのため、使用限界を迎える武器が続出し、武器工房へ戻ってきているという状態です。
さて、次回は絶対に遅れないと思います。どうかお楽しみに!