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【魔導士物語】第三十五話「攻防」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330660792587525

 そんなわけで、第三十五話です。

 本文をお読みになると分かると思いますが、マグス大佐の二人の副官は、大佐のことが大好きですw
 エッカルトは冷静沈着なので、あまり態度には出しませんが、大佐のためなら躊躇なく身体を張る人です。
 ユリアンの方は、にこにこしていながら毒を吐くので、しょっちゅう大佐から鉄拳制裁を喰らっています。
 ただ、彼はそれを喜んでいる節があります。きっとそういう性癖なのでしょうw

 彼らは帝国の魔女、生ける伝説と化した大佐の副官になるくらいですから、かなり優秀な魔導士です。
 前任者の金髪と赤毛が天才だったので目立ちませんが、現時点で大隊を指揮できるほどの能力があります。

 マグス大佐は「戦場の火消し」と呼ばれる独立大隊を率い、いまだに各地で猛威を振るっています。
 彼女が現場主義で、暴れるのが好きなせいもありますが、自らの戦術の効果を示すという大きな目的も持っています。
 それは、「魔導士は集中運用することで、最大の効果を発揮する」という持論です。

 彼女は一貫してこの持論を上層部に対して主張してきましたが、ただでさえ数の足りない魔導士を、一つの部隊に複数集めるという贅沢が許されるはずもなく、却下され続けていました。
 しかし、帝国の魔女の名声が不動のものとなった結果、彼女の大隊にはその希望が容れられ、数十人の魔導士が配属されることとなります。

 大佐は魔導士による連携攻撃、多重攻撃、飽和攻撃、攻防の組み合わせなど、さまざまな戦術を実践して成果を見せつけています。
 今回は攻撃担当が大佐とエッカルトの二人だけですが、プリシラたちに対して同時攻撃を仕掛けます。
 それを、いかにも新米といった雰囲気のエイナが、同じ戦法で返してきたので、大佐はかなり驚いています。

 さて、「万策尽きた」感じの大佐側ですが、例によってマグス大佐が無茶をやりそうな予感です。
 次回は戦いの決着。お楽しみに!

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