• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

【魔導士物語】第十七話「一族会議」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330658072550862

 そんなわけで、第十七話です。

 今回は丸々会議の話です。
 これまでカスム族は「百人余り」だと説明してきましたが、それは子どもを省いた大人だけの人数で、正確ではありません。
 子どもも合わせると、百五十人余りとなります。
 彼らは同じ部族なので、当然全員が顔見知りですが、それと同時に親戚同士でもあります。
 数代前まで遡れば、かならずどこかで血がつながっています。

 そのため、新しい血を入れることは割と大切で、他部族から婿や嫁を迎えることは珍しくありません。
 当然、その逆もあるわけで、優秀な少年や美しい少女は、その部族にとって大切な財産だということになります。
 そういう意味では、オユンとツェツェグは非常に貴重な人材です。

 そのどちらかを生贄に選ぶというのは、部族にとって大打撃であり、選択が困難を極めることも理解できると思います。
 一人を選べば、その家族ばかりか、その家族と血縁が濃い多くの家族から、一斉に恨みを買うことが目に見えています。
 親戚同士の部族内では、非常に暮らしづらくなるのは当然です。

 族長は長く生きているだけあって、非常に老獪な人物です。
 今回、エイナはまんまとその罠に嵌ってしまいます。
 
 そんなわけで、次回はいよいよお館様の詳しい情報が明かされます。
 お楽しみに!

 将棋の叡王戦は、藤井叡王の防衛で終わりましたが、菅井八段の戦いぶりは見事でした。
 第四局は、異例の先日手(それも二回)という展開で、めちゃくちゃ面白かったです。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する