https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139557560379150そんなわけで三十一話、不吉なタイトルですが、読んでいただいたとおりの内容です。
■この展開は、対象となるキャラクターの創造段階から決まっていたことなので、作者としてはどうしようもありません。
ですが、書いていくうちに「もったいねえ!」と思わずにいられませんでした。
■本文では一切出てきませんが、マグス大佐に放置プレイを喰らった帝国軍は、無事黒城の奪取に成功しています。
大佐の言うとおり、城壁に梯子をかけて乗り越え、内側から城門を開けたのです。
城内部への突入も、おっかなびっくりでしたが、城内はもぬけの殻でした。
大佐から指揮を引き継いだ副官のラッセル大尉は、兵に命じて城中をくまなく捜索させました。
伏兵(あるいはスパイ)の存在を恐れたこともありますが、慌ただしく撤退した王国軍は、大量の重要情報書類や財宝を残していったはずだからです。
ところが、案に相違して紙切れ一枚見つかりませんでした。
常識的に考えて、撤退に際してすべてを持ち去ったり、焼却しきれるような分量ではないはずです。
ラッセル大尉は頭を捻りましたが、ウエマクがすべて異世界に持ち逃げしたとは知りませんから、彼に分かるはずがありません。
戻ってきたマグス大佐に雷を落とされることを覚悟した大尉は、暗澹たる気分で上司の帰りを待つことになりました。
■さて、ユニは主人公なので、いつまでも落ち込まれていては話が進みません。
彼女には無理にでも立ち直ってもらわないと困ります。
てなわけで、次回をどうかお楽しみに!