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【幻獣召喚士3】第二十話「開戦前夜」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139556416363495

そんなわけで第二十話です。

■砂漠の隠王がどのような手段を使って移動(ハラル海から帝国へ)したかは謎です。
 彼は報酬として約束されていた巻物(魔導書)を受け取るために、刀自目様こと先代帝国の魔女・サシャに会いに行きますが、その移動手段と同種のものだと思います。
 具体的な描写は一切ないので(ものぐさな作者が考えるのを面倒くさがった)推測不能ですが、瞬間移動というより、自分の意識体を飛ばしている――要するに本体は元のハラル海にあって、その幻影を好きなところに出現させているのではないかと思います。
 そうであれば、大佐の爆裂魔法(ダムド)をまともに喰らっても無事なことが説明できます。

■マリウスの情報を受けて、黒城内では作戦会議が開かれますが、やはり議論は「帝国軍がどこに上陸するか」に収束していきます。
 ノルド地方を含むボルゾ川上流部は、川岸が切り立った深い崖になっているので、そもそも上陸が不可能です。前回のように架橋するしか侵入する手段がありません。
 実を言うと、黒城市周辺も川の上流部に属していて、川岸は険しい崖になっています。
 黒城市の川港は、この崖をすり鉢状に切り拓いて設けられました。古代ローマの円形劇場を想像していただけるとよいのですが、川港を底として、周囲は半円形の階段状になっています。
 黒城市の管轄する川の沿岸は、崖の高低に違いはあっても似たような感じで、川港だけが人工的に掘り下げられています。
 蒼城市が管轄する地域辺りから中流域となり、どうにか自然のままで上陸が可能となります。
 ただ、やはり上陸好適地は限られており、そうした箇所が川港となって繁栄しています。
 辺境を過ぎて、タブ大森林の沿岸地域の途中から下流域となり、河川敷が広くなって自由に上陸できるようになります。

■さて、神への祈りも虚しく、次回はいよいよ帝国軍の進撃が始まります。どうかお楽しみに!

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