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『ケラサスの使者』第1章を読んだ方へ

 『ケラサスの使者』を読んでくださり、ありがとうございます。

 この小説は私が3年ほどちまちまと書き続けている話で、書き始める前にすべてプロットは完成していました。3章立てで、現在、第3章を執筆中です。

 まだ読んでいない方、数話読んでみてあまり気に入らなかった方にも読んでいただけたら嬉しいですが、まあそれは胸の中にしまっておくことにします。気が向いたら読んでください。第1章はどうしても必要な、世界観の説明が多く、間に挟む話も、ストーリー展開上必要だから挿入された派手さを意識したものになっています。
 前置きが長くなって申し訳ないところではありますが、この小説で私が言いたいことは第1章の終りから色を濃くしていきます。

 私はこの小説を通していくつか議論を展開したいのです。全体を通して5、6個のテーマがあります。

 その一つ目のテーマが第1章に収録されている最後のエピソード、ロボットについてです。
 科学が発展して、人間とロボットの違いがほぼなくなったら、私たちはどうやって関わっていったらいいんだろう。このエピソードははっきり言えばAIと創作についての比喩なのです。

 いつか誰かと話がしたいな、とそんなことを思いながら書きました。

 以下のURLでは、私のAIについて思うことをまとめました。読んでもこういう考え方をする作家が書いた話なんだなぁとわかるだけで、そこまでネタバレにはならないので、まだ小説を読んでいない方が読んでも大丈夫です。いうならばあとがき、いや、雑談みたいなものです。

https://okakuramiku.com/chatgpt%e3%81%a8ai%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e6%80%9d%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8/

※自分でこのノートを書いておいてなんですが、
作品の価値は作品の中だけで独立する。そこに作者の実体はいらなくて、読者は作者の考えをあくまで作品を通して感じ取る、それが芸術のありかたで、このような作者の考えを作品以外の方法でわかりやすく解説するのはどこかかっこ悪いことなのかもしれません。恥ずかしくなってきたらこのノートを消そうかと思います。

4件のコメント

  • そんなことはありませんよ(/・ω・)/
    作者様の考えが分かるのも読み手として分かる幅が広がるとも考えられます~。私このノートを拝読して、世界観が科学SFな部分について、なるほど!と思うところありますもの!
    かっこいいノートだったと私は思いました(^^♪
  • コメントありがとうございます!

    小説からなにかひとつでも感じていただけたら光栄です。
  • 突然失礼いたします。
    ノートの方を拝見しました。

    きちんと自分の価値観を持っていて、とてもいいと思います。
    今のAIと呼ばれているLLMと呼ばれているアレらは、実際の所、模倣は得意なものの、『知能』ではないです。せいぜい検索機能ツールに言語で応える機能がくっついたという程度でしかありません。
    GPT系は統計情報によってもっとも高い確率のものを選ぶしかできない。
    それが持っている『意味』を理解できない。意味を学習できないのです。そういう代物です。
    故に、新しいものを作り出すことはできません。

    生成系AIが作り出す珍妙な組み合わせを新しいと思うのも最初の内だけでしょう。

    人間の創造性は、そんなものではないと、私も思います。
    頭の引き出しにあるもの+α(アルファ)です。
    ここに各人の個性があります。

    このアルファなるものは、現状のLLMではどんなに精密なデータを増やそうが、プログラムをいじっても、出来る物ではありません。
    所詮は現状のLLMは統計学と確率論でしかない。
    それは間違いない。

    なので、巷でいっているシンギュラリティは相当先です。
    人の創造性を超えるOutPutは出ない。
    過去のデータを幾らくっつけても。OutPutにノイズが増えていくだけです。
    私はそう思っています。
    私もこの議題についてはもう少し書いてみたいとは思ってはいます。
    長くなりました。それでは失礼いたします。
  • コメントありがとうございます!

    ノートだけを見た方にもわかりやすい説明もありがとうございます。
    「AIは意味を理解しない。だから新しいものを作り出せない」「人間の創造性を超えるoutputはできない」など、興味深い意見もここで表していただき、勉強になると同時に嬉しいです。
    もしよろしければ小説の方も応援よろしくお願いします。
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