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月と猫のダンス(6/16の記録)

ライブレポートをする。といっても言葉が上手く出せるかわからない。綺麗な言葉は言えないかもしれない。だからただ未来の僕に読み返してもらうためだけに書く。ただの独り言だけど、ネタバレ要素もなきにしもあらずなので悪しからず。

まあ、まずは初めての福岡、一人旅、なのである。どんなものかと考えていた。閉塞した日々で。何も無かった。ような気がする。
でも実際は、そんなことなくて。毎日に疲弊しながら、嫌だ嫌だと嘆きながらも何処か頑張れてない自分を馬鹿だなとおもいつつ。というかんじである。結局僕は本気になれない。よく僕の短所はマイペースで、長所もマイペースです。なんて言うけどさ、はっきり言って要領悪いだけなんだよ。妥協しない?はあ?人生は妥協の連続だろ。ずっとだらだらやって何も成し遂げていないじゃないか。ってね。
本当に人も物も自分の人生も好きになれなくて、夢中になっている自分が怖くて、ギリギリの1歩で引いてしまう。だから友達だってできやしない。情けない。ないない
そういえば空港の展望デッキ。あそこからは何が見えた? 僕は空に憧れた。僕は田舎にさえいれば幸せだったのかもしれない。でも田舎者って大体外の世界に憧れて、自分はこんな田舎出ていってやる!!って言って都会に行って疲弊して帰ってくるんだよ。そういうもんでしょ?大体
僕は中途半端に都会に出てしまって、帰りたい場所はあるのに帰る場所は無い。疲弊してしまって、飛べやしない。そんな僕でも迷いながら生きていこう。それを恐れるな。それが未来の僕に投げかけたい言葉
福岡はふーんって感じだった。田舎じゃないか。なんて思った。実際、何か下に見ていたんだと思う。地方で、東京には敵わないぜ。僕は都会っ子なんだぜ。って感じで。思えば僕はいつもそうで。陰キャの中にいたら陽キャになりたくて、陽キャの中にいたら陰キャになりたくなる。そんな感じ。ずっと自分の居場所はここじゃないんだよって。僕は周りのみんなとは違う。なにか特別なんだよって。自分を形式的に主人公にしようとする。そんなんじゃ、何にもならないのにね。ただの馬鹿なのにね。わかっててもダメなんだろうね
自転車を降りてトロピカルジュースを買う。カップルで写真を撮る人達、友達と一緒の人達。そんな人々を横目に見ながら、スープをあがる。僕は東京から来たんだぞ。なんて心の中で言いふらしてみたりする。
会場は東京に比べるとこじんまりとしていて、心地が良かった。でも人は多いのです。とりあえずプラプラして、せきをさがす。2列目43番。最初、席を間違えた。
だって1列目がないんだもの。軽くパニック。最前列だった。注釈付き指定席のくせに。
じゃあこの席にはどんなカラクリがあるんだい? 何が注釈付きなんだい? と震える。
開演までは長かった。色々写真を撮ったり、隣のカップルが気になったりで。あと頭の中はこれからどうしようか。と来た。
静まる。音が消えていく。暗くなる。

スポットライトが当たったのは1人のお兄さんだった。そして聞いたことない声。でも前回と同じならばこれがナブナさん……は?これが?? 明らかにおかしいのにナブナさんに見えてくる。でもこれがナブナさんだったら僕は生きる気を無くす。尊敬してきた人がこういう顔だったらなんか違うな。なんていうただただ違和感があって。やっぱり違うのだ。彼はこの物語の主人公であったのだ。
彼がいなくなると、とうとう憧れの人たちがやってくる。サラサラのマッシュと、金髪の美人。僕は俄然金髪の美人に惹かれた。美貌。その美人が口を開ける。
ブレーメン。胸がどくどくと押される
太鼓の音か
えげつない音量が降り掛かってくる
くらくらしそうなほどに
これが最前列
音と言うよりは何か質量が降り掛かってくる感じ。とても重い。いつのまにか泣いていた。もう、どうでもよかった。喘いでいた。正直に言うと、枯れるほどに泣いた。唇はかわいて、喉は潰れそうになっていた。僕は泣いていた。もう止まらなくて止まらなくて仕方がなかった
そして物語は進んでいく。彼女と同居していたこと。絵画は言葉になりうるということ。芸術は全部言葉なのだということ。ああ、そうか。そうだったんだね。誰かを打ちたいなら。僕は打てないかな。でも打ちたいな。なんてさ。
はっちゃんは牡鹿。ナブナに睨まれた。それがなんとも嬉しい。すいさんと目が合った気がする。あの人は笑顔が素敵。ああ、ほんとうに打たれた。
僕は昔から届かない人ばかりを好きになる傾向があるようで。年上の人とかを好きになったりするんだけど、尊敬って言った方が正しいかも。わからないんだよ。結局。周りの人を笑顔にしたい。幸せをばら撒きたい。そんなことを思った。あの人はほんとうにたくさんの幸せを撒いている。それが僕の心に咲いて啄んでゆくのだ。
心を。動かされてしまうのだ。
ああ、僕の好きな人たち。尊敬する人たち。
堂々と生きてやれよ。
魅力ってそうしなきゃ伝わんないだろ。
老人と海も、又三郎も、都落ちも、靴の花火も、さよならモルテンも、夏の肖像も、541?も、雪国も、チノカテも、知らない曲も、左右盲も、月に吠えるも、アルジャーノンも。思い出が蘇ってはああ、生きてる。
なんて思ってみたり。やっぱり人と行きたいよねって。なら嫌な自分は捨てて。押し込めて。いつか消せるその日まで隠し続けようかしらなんて思ってみたりする。いや、そうしようと思う。
好きなんだ。ぜんぶぜんぶどうしようも無いくらい。だからお願い。どんなに苦しくても迷いながら生きてね。生きたいように。逃げることは楽かもしれないけど、自分の心に嘘をついてまでいい人でいなさい。嘘をつくんじゃなくて、今の自分がいけないんだから。変わりなさい。変わることは辛くても。変えていきなさい。生きなさい。
黒い猫の目を見て思い出したこと。
動物にあなたの雰囲気を感じたと言われて思い出したこと。
動物たちはピアノを弾きたかったかもしれないということ。
変な踊り。であること
まだわからないけれど、いつか答えを見つけてね。僕は好きだよ。変わらないと思う。まあ少しずつ変わっていくんだけどね。
さあ、迷いながら生きようぜ

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