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あに

普段ここで何かを書くときの精神状態は最悪で、大体夜で。
でも今日は、とても静謐な感情で、小鳥の囀る朝。
夢を、見ていた。ちょっと瞼が開いて、もうちょっとだけ寝かせてって空に向かってぼやいて。そのままゆっくりと目を閉じた。
怠惰な日曜日の朝って感じで、起きたら12時前とかそのくらいかな。でもそれでもいいやって思って、寝た。
夢は、もうあまり思い出せない。でもそこに妹がいた。家族がいた。とっても憎い人たちがいた。でも優しかった。ひたすらに大切に思った。
不思議

ねえ、なんでなのさ。普段は嫌いじゃないか。何かと文句ばかり言ってくるし虐待はされたしあんまりだった。でもやっぱり、僕が僕で頑張ってこられたのは兄であったからなんだって。失うことが怖い。それだけかもしれない。

幸せになんてなるものか。
思えば、僕は神様に何度も祈ってきた。僕を幸せにするなと。僕なんかそっちのけに孤独に、ただ健康な体を持ったんだからもう望まないと。欲は持ちませんと。
ただ、だからといってはなんですが、妹を幸せにしてやってくださいと。
いつもありがとうございます。感謝申し上げます。と。

人の想う気持ちは馬鹿にできない。と思っている。
どこかで誰かを想う気持ちは、人を幸せにするのだと信じている。馬鹿だと言われても信じている。
そうだ。そうだった。なんで僕は人の幸せと自分を比べていたのだろうか。ノイズにかき消されて僕の精神的支柱が見えなくなっていた。
確かにとてつもなく脆い継ぎ接ぎだらけの柱だ。しかしずっとずっと長く、僕の心にあって何よりも高く、硬い硬い生命の力が宿っている。
忘れるな。僕はあのとき神様に誓ったんだ。これからも誓い続けるんだ。でもそれでいいと思っている。見返りなんて求めていない。

お守りいただきましてありがとうございます。
神様、どうかお願いです。
僕は何も望みません。恋愛も愛も友情もいりません。
ただ、一つだけ。どうか妹を幸せにしてやってください。健康な体で、長生きさせてあげてください。
僕はこんな健康な体で、自分のことばかりに悩んでいる情けない兄です。でも、妹に誇れるような人間になります。自分の力で努力します。
だから、どうかお願いです。
僕は来世もまたこの家族で(あわよくば皆健康な姿で)生きたいです。

別に来世に期待しなくたって、今を生きな。
僕は信じている。人を想う気持ちは馬鹿にできないと。
もし来世、があるのなら記憶なんていらないよね。

これからあることは覚えている。経験してないだけで。

何も知らなくたって、思い出せなくたって、ほんの少しでも僕らはどこかで繋がっていた。これからあることだって前世でやったことの繰り返しだよ。また同じことするんだよ。だから記憶なんていらないさ。僕らはもう疾うの昔にわかりあっていたんだからさ。

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