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片方だけの手袋

手袋を落とした。
残っているのは左手だけ。なんか、グローブみたいだなと感じる。
1つだけじゃ意味をなさなくて、ずっと、もう一方を探しているみたいな?
恋愛にたとえたポエムなんてものを書けそうだけど、きっと誰かすでにやっているんだろうな。別に、そんなことはいいか。

恋は盲目だと思う。いつの間にか自分だけ舞い上がってしまってさ。
久しぶりに、ああこういうのだったな。なんてことを感じるのだ。
僕は、少し冷めているような、でもこの人なら頼ることができるなって。
そんな人を目指していて。
少し距離感があって
やっぱり届かないよな
なんて。
でも、僕が今は追いかけているじゃないかって。
やっぱり不器用な人間だなとつくづく感じています。ああ。ああ。ああ
何か知りたいような。知りたくないような
自分が否定されることが怖いのだろう。
もっと、もっとさっぱりなんてしたいのだ
あんまり興味を持ちたくないのだ。
どうしても手に入れたいだなんて思っている。
自分に、何か特別なものが欲しいのだ。
誰にも持っていないような、あの頃のような自信が。自分が。
きっと、もっと羽ばたいていけると思えるような。
咀嚼するほどの言葉ではないことはわかっている。
消耗し、されていくだけの言葉だって、知っている。
それはそうなのだ。一歩引いてみようかとも思う。
僕が真剣に言葉に思いを託したとして、それに気づかれないのなら、別に。
言葉だけがすべてではない。言葉の持つ力?そんなものは意外と小さかったりするのだ。別に、心を動かさなくたっていいじゃないか。
ああ、そういう経験をしたかったような。でももうできないんだって。
ああ、それでいて。そうやっていて、なんか微妙だなとか思う。
言葉の羅列。終着点の分からないまま
こうやってだらだらと伸ばす文末
まあ、そんなものも愛おしい
理解なんていらない
きっと

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