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逆接の先に

最近何かと気が散ってしまう。
気が散るのは通常OKなんだけど、どうもうまく生きていない気がする。
空想をしている時間は無駄である。それは当たり前。
考え事をするのは暇だから。娯楽なんですよね~~。
わかってるさ、そんなこと。全部全部知っている。
より良い生き方があったはずだ。
こうすれば僕はもっと愛された。
今の僕が愛されていないのはおかしい。
ああ、ただの承認欲求ですね。
でも、そのままの意味のそれとは少し違っていて。
誰か一人からの愛情はそんなに欲しいとは思わない。
あんまりいい考えが思い浮かばないけど、
彼女はまっったく欲しくないけどモテたい。
え? クズ男さーーーーーーーん!!
なんでクズが爆誕してるんですか??
はーーあ。嫌になっちゃいますよもう。
承認欲求承認欲求うるさいなあ。
愛情コンプレックスの青春コンプレックスの負け犬め!!
いや、でも違うんよ。
昔の自分はモテてたんよ。
……いや、別に恋愛的な意味ではないけどさ!
友達もたくさんいたし、けっこう好かれていた(気がする)
現に今になってもよく中学の友達と遊んでいるじゃないか。
そうだ。やっぱり僕は愛されていたのだ。
でもその愛ってやつは、僕に魅力があったわけではないことを知っている。
自分はほんとうにほんとうに何もできなくて。
ただ、環境に恵まれていただけなんてこと。
そんなこととっくにわかっているさ。
わかっているけど……。

まあさ、なんか魅力的な人になりたいな。
ええ、魅力的な人。
でもそれが呪縛となって、人と、過去の自分と比べて
ああ、なんて今の自分は怠惰なんだ。メンタルが弱いんだ。情けないんだ。
なんて言って、また空想に耽るのだろう。
はい。スタートに戻る!!!

ってなわけで。僕はずっと、ずーーーっとそんなことをして、高校生活を終えた。
我ながらに最悪の展開である。
まじで一度きりの人生の短い青春の時間を無駄にした。
ああ、なんて僕は馬鹿なんだ。そして病む。その繰り返し。

だからさ!!何やっているんだよ自分。
はいはい。わかってますよ自分。そうなんだよ。僕は馬鹿なんだよ。
ああもう、嫌になるじゃないか自分が嫌いになるじゃないか。
ずっとずっとこんなことしてて人生終わらせたくないんだ。
ちょっとでいいから自由に空を飛びたいんだ。
何もないところでつまずいてしまうような僕だけど。
知りたいんだ。
本を閉じた先にある物語を思い描くんだ。
逆接の先に幸せが待っていてほしいと願うんだ。

僕は世界に打ちひしがれる。しかし、――

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