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辛く切なく

僕は、病気なのかもしれない。
幸せそうな人が憎い。
幸せじゃない自分が情けない。悔しくて、堪らない。
何も無い自分が嫌い。
幸せになんてなれない。
ずっとずっと、望むだけ。
逃げ込める場所だってない。
基本人を信じるのに、信じてもらえることはない。
人に期待しすぎて、何も貰えないと裏切られたとか言う。
悲劇のヒロインかって。
優しくなんてなれない。
昨日も今日も、化け物みたいな劣等感。
でも、思えば僕の人生ずっと劣等感だったな。
今に限ったことじゃない。

あの頃は、なんで頑張れていたんだろう。
思い出ってやつは不思議で、美化されてしまって。
色は褪せるけれども、だいたい美しい欠片しか見当たらない。
チャップリンは人生はショートで見ると悲劇だが、ロングで見ると喜劇だとか何だとか言ったらしいが、それは本当だと思う。
あの頃も辛かったのだろうけれど、ちゃんと思い出せない。輪郭がぼやけてしまって、なんで辛かったんだろう。そんなことで?
とか言ってしまうのが大人。
嫌な大人になったものだ。

このコンプレックスを、昇華させなければいけない。
病んでる暇なんてない。
あの時だって、いつだって僕はそうだった。
今を抜け出したかった。

やっぱり友達はいらないよ。
キラキラした人に無関心になるよ。
承認欲求だって捨て去るよ。
僕は、美しい人が好きだ。強い人が好きだ。
幸せが嫌いだ。幸せになんてなるものか。
人生楽しんだ者は負けだ。
辛く切なく、それでも生きた人のほうが美しい。
そう思える人に、出逢えばいいんだ。
たぶん、少数派だろうけどね。
でもいいの。僕は楽に生きたくないんだ。

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