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新しい相棒と過ごす夏

新しい相棒、つまり新しいノートパソコンが来て2ヶ月になろうとしています。
少しは執筆のスピードも上がるかなと思ってたのですが、なかなか思うようには行きません。
テキストエディタを開くのも速いし、ミュージックプレーヤーを裏で立ち上げても安定してるし、十分に書ける環境は出来たんですが。

……一見使いやすそうに見えても、ちょっとした違和感がまだ消えずにいましてね。

ひとつはキーボード。
とても軽い力でトトトっと打てるキーボードなのですが、軽い力でというところが罠でした。
最初のひと文字の子音を打ち損じる事がしょっちゅうでして。
例えて言えば、「さんかん」が「あんかん」になったり、「げんかい」が「えんかい」になったり。
一気にバーっと打ち込んでからあちこちで抜けた子音を見つけると、軽くブルーになったりもするんですよ。
それで意識して短いセンテンスごとに変換してると、スピードは一向に上がらないということにもなりがちで。
詰まるところ、このキーボードに慣れるしかないんだよなあと、タイピングの練習アプリを引っ張り出して猛練習。
スピードは前のノートと同様まで上げられるようにはなりましたが、最初の子音を打ち損じるのはまだ治らず。
もうちょっと練習が必要みたいです。

もうひとつは外付けディスプレイの接続。
新しいモバイルノートということで、インターフェイスはUSB-CがふたつにUSB-Aがひとつだけと思いっきり割り切ったもの。
今までの相棒はノートでも解像度の低いディスプレイだったので、長文を書くにしても動画を見るにしても外付けディスプレイが必要でした。
新しい相棒のディスプレイは解像度こそWQHDに近いものを持ってますが、サイズが小さいので文章を書くには文字が大きく出せる外付けディスプレイがやはり必要。
そこで外付けディスプレイをつなごうとすると、USB-Cの端子に変換アダプタ代わりのハブを介してやらないといけないんですが、これが厄介なものでした。
ノートからハブ、ディスプレイとつなぐ順番を間違うと認識してくれなかったり、
ディスプレイを認識したら電源を認識しなくなったり。
色々調べてみて出た結論が「こういうものだから」というところで軽くめまいがしましたが、ディスプレイ側で対策してないと本当にこういうもの、なんだそうで。
10年落ちで普及品のディスプレイにそんな対策がしてあるはずもなく、自分でつなぐ順番を工夫したりするしかないみたいです。
それがわかるまでずいぶんと苦労しましたが、わかってしまえば大丈夫。
まったく問題を起こさない優等生も悪くないのですが、こうした癖がある方が愛着も出るのかなあと、少し思ったりもしてます。

諸般の事情で仕事場と家を往復する以外はどこにも出かけられずにいますが、新しい相棒への理解を深めるにはちょうど良かったのかもしれません。
地元は夏祭りも花火も中止になってしまいましたし、これ幸いとパソコンに向かっての作業ばかりをしています。
キーボードにも慣れてきて、ディスプレイの接続も安定して出来るようになり。
そうしてふっと思ったんです。
「……あ、夏らしい事何もしてねえなあ」って。

どこにも出かけられない現状では夏らしい事なんて出来るわけがないのですが、それでも何かないかなあと思うこと数分。
去年サプライズで上がった花火を撮ってたのを思い出して、その写真を新しい相棒で開いてみました。
解像度の高いディスプレイで見ると、なんだか花火の音が聞こえて来そうな気がします。
来年の夏はこのディスプレイに大写し出来る写真を撮りに行けたらいいなぁ……。

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