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ハードSF「ハビタブルゾーンの黒い月」について。

『「ハビタブルゾーン」とは、地球と似た生命が存在できる天文学上の領域で、日本語では「生命居住可能領域」や「生存可能圏[」、「生存可能領域」と呼ばれる。
一般的にハビタブルゾーンという言葉は惑星系のハビタブルゾーンを指すことが多く、恒星の周辺において十分な大気圧がある環境下で惑星の表面に液体の水が存在できる範囲を指す事が多い』 - wikiより

この小説のアイデアが降ってきたのは、真冬の深夜の槍ヶ岳直下から中天を見上げたら、天の川に彩られた夜空の中、真っ黒に浮かび上がる槍ヶ岳頂上を思い出した時でした。

夜空でも完全な黒体は恐ろしいほど浮かび上がって見えました。

しばらくしたら山の端から満月が昇ってきました。
それでも黒々とそびえる槍ヶ岳に畏敬の念を覚えたのです。

そのイメージだけがきっかけで、作品に取り掛かりました。

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