本来なら『やぶ医者スナイパー』投稿前にこのようなことを書くべきだったのでしょうが、まだ完結するかどうか分からない時分にそういうのもあまり書きたくはないなあと思い、完結ししばし経ったいま、改めて書こうと思います。
『電撃文庫に足りないものは――』という編集部からの問いかけに対し、「それはまっすぐな下ネタ作品ではないか」と、自分が下ネタ好きだから理由をこじつけてみたのが思いつきでした。
しかし相手は電撃文庫。カクヨムに参画を果たしたのも最近で、誰しもが仰ぎ見る、いわば要塞です。この編集部を落とすとなれば、なまなかなものはできない。
規定の8万文字以上を、自分は「超えて1割五分(=95000文字)だろうか」と想定。長すぎたらアウトだろうと覚悟しまして、短編3話でいこうと決めました。
持ちキャラと世界の話を要点を書けるみっつの部分を抜き出し、構成。
物語の全容はともかく、「こんな奴らがこんなことしちゃう話だよ」というのが表現できたらと書き始めました。
さて、「まずは1話は無難に読者を騙し、2話は変化球で、3話は露骨に下ネタを」と書き始めるにあたり、やはりここは電撃も電撃読者も唸るものをと、もう一段階覚悟を決めることにしました。
みなさんは、『アネロス』というものをご存じでしょうか。かつてはエネマグラといわれていた、男性の機能改善器具です。今回の僕はこのアネロスを『執筆時には必ず装着する』という誓約のもと、最初から最後まで仕上げることに成功しました。ときには苦しく、切なく、吠えたくなることもありました。しかし、完遂することができました。
外で執筆できなかった理由のひとつです。
上手く作用したかどうかは分かりませんが、今回はベクトルと熱量が恐らく研ぎ澄まされていた気がします。お読みになった方々におかれましては、是非ともご感想を。
肝練り大銀河やぶ医者スナイパー
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886110776 93667文字で大完結にございます!