よくドラマやアニメの中に出てくる
「一人分も二人分も一緒だから」
という台詞。
食事を作るのに、一人分も二人分も一緒だから、あなたの分も作ったわ
というものである。
わたしは、自分一人の分と誰かの分を作るのとは
全然違うと思う。
一人なら、ちゃちゃっと作ればいいけど、誰かの分となると、
買い物の量から違ってくる。
「一人分も二人分も一緒だから」ごはんを作ったとしたら、
そこには何らかの好意が介在しているはずである。
だってめんどくさいもん。
好きじゃない人のために作るはずがない。
だって、全然「一緒」じゃないから。
二人分と三人分は「一緒」かもしれない。
だけど、メニューによると思う。
例えば、ハンバーグだったりしたら、突然人数が増えたら一人分の大きさは小さくなる。
何しろわたしは分量をきっちり計算して買い物をしているからだ。
(あ! 夫の名誉のために書いておくと、買い物は夫がしています)
だから、夜ごはんを食べない人がいたら、肉の量を減らす。
そのようにして計算して肉や魚を買っていると、
「突然人が増えちゃって」に対応しようとすると、
「じゃあ、明日や明後日の肉を使いましょう」とするしかない。
まあでも、例えば肉じゃがだったりすると、翌日も食べることを想定して多めに作るから、そういうメニューだと、
四人分も五人分も変わらないわ、と言える。
カレーも大丈夫だし、麻婆豆腐も大丈夫だ。
だけど、トンカツもささみカツは人数分しか揚げないし、生姜焼きも人数分の肉しか買っていない。
ゆえに、ドラマやアニメの「人数増えても大丈夫」対応を見ると
嘘くさーい
っていつも思うのである。
「一人分も二人分も一緒だから」は、「あなたが好きよ」だと思うなあ。