• 異世界ファンタジー
  • 歴史・時代・伝奇

ポルとルズアの二重奏「4-4 東方の天女」更新

 4章4話を更新しました。
 今回もたいへんに濃いキャラを出せて楽しかったです。シェンの地雷は思いっきり踏み抜きましたけれども。子供たちも含め事情の複雑すぎな家ですね本当に……

 
 さて、今回はツバメの衣装の描写にものすごくこだわりました。最初に書いたのは一年ほど前ですが、この時のこだわりようは就活のESのネタに使ったくらいです。こうしないと書けなかったから仕方なかったんですけど……

 ツバメが着ているのは十二単です。十二単と言えてしまえばよかったのですが、この時代のアルバート王国にそもそも東国の衣装図解が載ってる書物なんてそうないだろうな、と思ったので、まったく知らない体で書くしかなかったんですよね。

 十二単は京都市内の資料館をいくつか回ってやっと着方と部位の名前がわかるってくらいのレベルには難しかったです。平安から続く貴族のセンスの見せ所ですから自由度が高かったのか、どの着方が一般的なのか結局よくわかりませんでした。詳しくはないですが、死ぬほど奥が深いことは実感しました。

 京都風俗博物館でこれでもかとたくさんの十二単を見せていただき、平安創生館で実際に一人で装束を着てみました。楽しかったですが、一人装束ができたら一人ファミレスも一人ディズニーも何も怖くねえな、と思いました。京都に住んでて本当によかった。

 ツバメが着ていたのは藤がさねの装束です。家にいるけど客が来るというので唐衣を着ない軽装で、表着はピンクのひょうたん柄にしました。藤の季節は春で、本編は早春です。表着などは年を取るほど淡い色になるのが基本っぽいので、思い切ってかわいい色にしました。

 とはいえ、ただでさえツバメは引きこもりだし、あんなところに住んでいたら家族以外誰も見ないし、結構自由に着ているそうです。今回出たのは略装でしたが、ガチ正装をする機会もないので、子どもの誕生日とかには正装しているんでしょう。

 話し出したら楽しくなってしまう……装束はいいですね。雅だしわりと自由だし奥が深いし。


 さて、前回の更新からの間に1700PVを超えました! じわじわと増えていて、まだ読んでくださっている方がいる……という安心感とありがたさが本当にうれしいです。こんなに話が増えてきたのに、ご新規様もたまにいらっしゃるので、本当にありがたい……

 次回の更新は来週末です。
 今後も、二重奏をよろしくお願いいたします。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する