3章、サラマの大門を開設しました。
旅のメンバーが三人になり、シェンをめぐってだんだんポルとルズアの仲がぎすぎすしてきたところでした。でも多分一番ぎすぎすしてるのはシェン本人です。
この世界、実は火薬がまだありません。雰囲気のわりに。といっても、それ以外の分野が徐々に発展してきているので、もう火薬登場前夜という感じだと思います。
もしかしたら、エン国やシラデリフィア共和国あたりはもう極秘裏に作ってる可能性もあるかも……かもしれません。
ですので、火を点ける方法は基本的に火打金か貰い火です。火打金だと途方もないので、貰い火が多いでしょう。
そうなると、一つの焚き火の周りに人が集まり、家ができ、ムラができ……というふうに出来た集落もたくさんありそう。村人が交代で火の番をしたり。やがて大切な火は神格化され、新たな宗教が……この世界での拝火教の誕生でしょうか。ロマンがありますね……
本筋には関係ないのですが、章タイトルは大抵好きなピアノ曲から取ってもじって使っています。サイト時代から何回も同じ話してるけど何回でも言います、この話好きなので……
一章・途切れた独唱曲はドビュッシーの「途切れたセレナーデ」、二章・漆黒の髪の乙女もドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、三章・サラマの大門はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の「キエフの大門」です。固有名詞のところ変えたらもじりもクソもない。
前回更新からPVと★がまた伸びて、800PVを突破いたしました。いつも応援いただき、本当にありがとうございます。公開から一年経たずに、1000PVが夢でなくなるとは……
今後とも、拙作をよろしくお願いいたします。