@nayuta-takoyaki7

おすそ分けだと思ってたんだ。ドアを開けるまで。

いよいよ生活に支障が出始めて自由登校になった高校に、私はまだ通っていた。

2017年に書いた物語の再掲です

バニーガールの衣装を着た宇佐美くんは誰よりもかわいい

成績も良く、品性にあふれる彼女が進学もせずにアンプをやっているらしい。なんてことだ、そんなばかな。

バグが現れると数日から数か月で体が崩れていく。厳密に言うと砂ではないのだろうが、僕らはそれを砂と呼んでいた。

世間では巨大生物と呼ばれているけれど、僕は親しみを込めてそいつをカイジュウと呼んでいた。怪獣じゃなくて、海獣でもなくて、カイジュウ。漢字はない。なんたって小学生の僕は漢字にあまり…

楽曲を拝聴し、その楽曲を主題歌とした作品を執筆させていただきました。 音楽が死んだ未来の話「ネジマキ式の音鳴りさん」の四年越しの続編です。 ▼前回のお話→https://k…

音と、俺と、サルのおもちゃと。

「種を植えたのよ、トオルくん」 キリコは昨日のテレビ番組の話をするような調子で、緩やかな自殺を僕に告げた。

高校のクラスメイトがランドセルを背負っていた。 ツインテールの彼女によく似合う、真っ赤なランドセルだ。

今日こそはと覚悟を決めた日だったのに、自殺未遂に居合わせた。 可愛くなりたい可愛い篠田と、タイミングを失った僕の放課後の話。 来世は絶対。

声の出ない少年、マルクスは逃げ場として使っていた廃墟で声帯と出会う。 歌うために体を貸して欲しいという声帯の要求を飲んだマルクスは、人々の賞賛を受けて次第に歌う喜びに目覚めていく。

夏休みを使って死んだ母の故郷の島に遊びに来た私が出会ったのは、よく笑う女性でした。 綺麗で、不思議で、猫みたいで、それから母によく似た女性と過ごした七日間のお話。

死体埋めアンソロ「密葬」参加作品

僕だけが知っている彼女の秘密は、主食が絵の具であるということだった。